最近「ロメスパ」という言葉が流行している。ロメとは「路面」、スパは「スパゲティ」、つまり路面のスパゲティ屋のことで、立ち食い感覚で気軽に食べられるスパゲティ屋のことを言うようだ。
スパゲティとパスタは別物で、僕たちが認識するスパゲティはイタ飯ではない。例えば有楽町の「ジャポネ」、大手町「リトル小岩井」、恵比寿「アンクルトム」なんか紛れもなくスパゲティだね。
最近「ロメスパ」という言葉が流行している。ロメとは「路面」、スパは「スパゲティ」、つまり路面のスパゲティ屋のことで、立ち食い感覚で気軽に食べられるスパゲティ屋のことを言うようだ。
スパゲティとパスタは別物で、僕たちが認識するスパゲティはイタ飯ではない。例えば有楽町の「ジャポネ」、大手町「リトル小岩井」、恵比寿「アンクルトム」なんか紛れもなくスパゲティだね。
僕が使っている万年筆の書き味が悪くなり、ペン先を直してくれる工房が、堀切菖蒲園にあることを知って訪れた。その帰りに初めてこの店にお邪魔したのが始まり。かれこれ十数年前のことである。
門前仲町駅から清澄通りを越中島方向へ進む。大横川の「くろふね橋」を渡り、150メートルほど先の左手に、「ひつじの新町や」が現れる。店内はL字型のカウンター 10席、座敷は6人ほど座れるスペースだ。
日本にあるインドカレーの多くが宮廷(ムガール)カレーで、あのエッジの効いていないぼやけた味は僕の好みではない。一方のパンジャブカレーは、北インドからパキスタンの一般庶民が楽しむカレーと言ってもいい。ここのカレーはその部類にあって、やたら凝った味付けではなく、素材が活かされた味わいだ。
JR京浜東北線「浦和駅」東口から徒歩20分かな? なんせ車で食べに行っているもんでね、たぶんそのぐらい。産業道路沿いにある佐野ラーメン「たかの」だ。
夜は知らないけど昼時いつも行列の人気店。この日は「べんてん」の田中さんと2人でお邪魔した。
町田駅から徒歩3分。「仲見世飲食街」の一角にある「アサノ」に出合って20数年になる。店の棚にはコック帽をかぶったゴルバチョフ人形がさりげなくデコレート、先代のご主人と瓜二つだった。
北千住西口駅前から左手のディープな飲み屋街の入口に右手に、串揚げ立ち飲みの「天七」がある。
午後4時の開店と同時に30数人収容できる大きなコの字型のカウンターは隅から埋まって行き、あっと言う間に満杯の有様。混雑時には体を斜めにしなければ酒が飲めないほどの状態になる。
日本酒評論家、フードコーディネーター、デザイン会社の社長と4人で、なぜか門前仲町で打ち合わせをすることになった。「深川不動尊」の前で待ち合わせをして、適当な店に飛び込んだのだが、
「この店なんか落ち着かないよな?」
「俺もそう思ってたんだよ」
とさっさと店を出て、町を徘徊。
「この店の佇まいはいいね」
と飛び込んだのが「多幸坊」だった。もう10年ほど前のこと。
「うちの近所にいい店できたんですよ。カミさんと二人で行ったんですけど、いい酒そろってるし、刺身も旨いし、何食べても外れがなくて。特におすすめなのがカツサンド、これ最高ですよ」
浅草橋駅西口から蔵前橋通り方向へ、「おかず横丁」の一角に「まめぞ」がある。徒歩7分ほど。この店は界隈に住む友人の編集者からの紹介だった。
店名のウォンハルメとは「ウォン婆さん」、ソムンナンは「噂の」、「タッ」は鶏、「カンマリ(正確にはハンマリ)」は一羽。つまり「ウォン婆さんの噂の丸鶏」ということになる。
行き方は、地下鉄4号線「東大門駅」9番出口から徒歩約5分、または地下鉄1号線「鍾路5街駅」5番出口から徒歩5分ほど。
京王井の頭線は、渋谷から明大前を経由して吉祥寺につながる一種のローカル線。縁がある地域は、永福町から吉祥寺の間で、飲むというよりは、主に昼めしを楽しんでいる。
永福町で食事をするときは、井の頭通り沿いにある天ぷら屋「天太呂」がいい。衣の軽やかな舌触り、天つゆや丼のタレが甘くなくて実に心地よい。ラーメンなら行列店の「大勝軒」もあるが、その兄弟店「草むら」もよく訪れる。またこの界隈には、なぜかイタメシ屋も数多くあり、「ラ・ピッコラ・ターヴォラ」や「マッシモッタヴィオ」のピザはなかなかのものだ。
浜田山には、多くのラーメン屋に影響を与えている「たんたん亭」がある。
「体に優しい食べ物」なんていう謳い文句が巷の料理屋に氾濫している。でも、そんな店に限って美味しかったためしがない。それは、ヒステリックにいい食材、無添加調味料ばかりに気を取られ、肝心の技術が伴っていないからに他ならない。
でも僅かだけどちゃんとした店はあるものだ。この店のカレーをいただいたとき、まさに「体に優しい食べ物」を実感させられた。
いや~この日は暑すぎる。そんなときはこの近所の「民華」の「冷やし中華」か、池之端「藪蕎麦」の「いそゆきそば」がいいんだけど、どうも「藪蕎麦」は閉店してしまったようだ。
「とにかくこざっぱりしたものが食いたいな」
と思いながら、松坂屋裏の「まことや」の前にさしかかった。
「あっ、前から気になってた天ぷら屋だな…」
天ぷらなんてまったくこざっぱりしてないけど、もう歩くのも面倒なので、暖簾をくぐった。
新宿区役所通りの裏手にある「ゴールデン街」。この界隈を徘徊するようになって、かれこれ30年ほど。よく通っていた店は「ハンフリーハングリー」、「ボンズ」、「ひしょう」、「吐夢」、「しの」。古いEP盤で歌謡曲を聞かせてくれる「青春」はなくなってしまったな。強引な流し、議論、喧嘩をふっかけてくるヤツ、今はほとんど見かけなくなってしまったけど、ご存知のとおり、最近は異国人の観光客でごった返していて、客引きをするヤバイ店も鳴りを潜めているようだ。
かなり前だけど、行徳で打ち合わせがあり、早めに着いたので、街をぷらぷら。で発見したのが「メイプル」だった。
僕はスクラッチが好きで、高島平にある「宝くじ売り場」にたまに訪れていた。最高5000円しか当たったことがないけど、ささやかな庶民の夢だ。ランチもかねて、スクラッチを削ろうと思い訪れたのが隣にあるこの「暫」だ。
池袋東口は様変わりしてしまった。表通りに衣料専門の「キンカ堂」があったけど閉店、その裏の路地に餃子の名店「開楽」があり、子供の頃から馴れ久しんだ店だ。随分前にリニューアルして綺麗な建物になったけど、昔は町の中華屋といった風情だった。
駒込駅東口「アザレア通り」の横丁、ネパール料理「ホワイトヒマラヤ」の隣に、気になる店を発見。どうやら台湾料理屋のようで、メニューを眺めていると、70歳ほどの主人が店から顔を出す。
「担仔麺ってありますか?」
「イロイロアリマスヨ」
どうも言葉が通じないようなので、手のひらに担仔麺と漢字を書くと、
「メイヨーメイヨー」
前回は「チキンカレー」をいただいが、食品メーカーのK氏から勧めれていたのは「キーマカレー」だった。そこで再び「ピラミッド」を訪れた。
大久保界隈、お滝橋通り沿いに青果市場「淀橋市場」があり、その裏門の脇にちょっと見、立ち食いそば屋と見紛う「宝そば」がある。だいたい市場付近には、早朝から業者関係者の腹を満たす名物食堂があるもので、ここも築地にある食堂同様、朝6時半頃から14時30分ぐらいまで営業しているようだ。ここは近所を散策している時に見つけた店で、
「このお店ずいぶんと賑やかですね?」
と、ふらっと店から出てきた市場関係の人にたずねると、
「いい店だよ、とにかく美味しいから」
それから、いつか入ろうと思っていた。
渋谷センター街を抜けて、宇田川町の細い裏通りに佇む「秀」。この店、誰に教えてもらったのか定かじゃない、ひょっとしたら通りがかりにふらっと入ったような記憶。とにかくいい小料理屋なんだな。
「妄想インドカレーネグラ」って変な店名だけど、ご主人、インドに行ったことがなくて、勝手に想像しながらこしらえたインドカレーを提供しているからだそうだ。
東武スカイツリー線「松原団地」東口から徒歩わずか、派手な看板は目を引く。
この店は東北沢の「千里眼」の系列店のようで、店名は「鷹の目は遠くが見渡せる千里眼」から名付けられたのだろうと思われる。店内は広々、厨房はガラス張りで囲われているので、スープから立ち上がる油飛びがなく清潔でいい。カウンター12席、4人席のテーブル1卓となっている。
「蒙古タンメン中本」は旨辛ラーメンの老舗。店名の蒙古タンメン、冷やし味噌、北極ラーメンで辛党の胃袋を鷲掴みにしているラーメン屋だ。今回は新宿店にしかないメニュー「インドラーメン」の話をしよう。
東武東上線「上板橋駅」南口の商店街をまっすぐ。旧川越街道を左折すると「須賀の湯」が現れる。今年の3月頃に出来たもつ焼きをメインにする居酒屋で、店内は風呂屋をモチーフにして、富士山のペンキ絵風情が描かれていて、なんだか和む。
東武東上線「大山駅」にある同級生の経営する居酒屋の常連から、
「北口に『ピーポッポ』ってショットバーあるじゃん、その近所に新しいカレー屋ができたんだよ」
「入ったの?」
「なんか変わったカレーだったけど、すごく美味しかったよ」
と言う情報を得て、後日「ライモンディ」を訪れた。
渋谷駅から道玄坂を登って右手。「百軒店」を入って左手の雑居ビルの2階にある「とりかつ」はいつも賑わっている。でも初めての人はちょっと入りづらいかもね。
モルジブのカツオを使った家庭料理「マスフニ」というソウルフードがある。それを日本の「カツオの土佐造り」にアレンジ。
ちょっと前まで西武新宿線「中井駅」はまるで縁がなかった。だけど、中野にある「川次郎」という鰻串居酒屋から独立した「くりから」に通うようになってから、この界隈をよく訪れるようなった。
北インド、カシミール地方の羊を使ったムガールカレー「ローガンジョシュ」を簡単アレンジ。