西葛西「印度家庭料理レカ」インド庶民の食堂カレー


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「西葛西駅」北口から垂直に真っ直ぐ、集合住宅の1階に「印度家庭料理レカ」が現れる。

店名は日本語を使っているものの、まさにインドの街中にある定食屋そのものの佇まい。

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インドらしい装飾はデコレートされているけど、どこか無造作に配置されたテーブル、雑然とした気の届かない雰囲気が、なんだか懐かしい。

壁に備え付けの手洗いの蛇口があったら、まさにインドの食堂だね。

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インドではナンなんて食物はホテルのレストランにあるだけで、一般の食堂には皆無。誰もがチャパティかロティ、またはライスを食べている。ここは正真正銘のインド庶民の食堂で、当然ナンは置いていない。この日は夏休みのせいか、小学生高学年の息子とおぼしき少年がフロアーの手伝いをしていた。レジには小太りのサリーを着たお母さん、厨房に痩せた親父の3人で切り盛り。

注文したのは「スペシャルセット」1200円。サラダ、サブジ(カレー)2種、チャパティ2枚、チキンのビリヤニ(スパイスの炊き込みご飯)だ。今日は火曜日なので「オクラカレー」、「豆カレー」、「チキンカレー」、「魚カレー」の中からチョイスするシステムで、「オクラ」と「チキン」にした。

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登場したのがご覧のもの。まずはチキンを一口、素朴で美味しいね。油脂分はかなり控えめで、カシューナッツペーストや生クリームなんて入っていない。オクラはじゃがいもと一緒に煮込まれたもので、これもインド庶民の味。

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チャパティは小麦の全粒粉とひとつまみの塩を入れて、水で練ったものを伸ばしてフライパンなどで焼いたもの、僕もたまに作るけど、特筆するものはなくごく普通の味わい。でもこれでいい。

※ピントが合ってなくてスマン。

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そして左手下にあるのが、たっぷりのみじん切りの玉ねぎをあしらったカラフルなビリヤニだ。インディカ米はパラパラとして、中にはドライミントかデジパタ(ベイリーフ)のような葉っぱ。ちょい大ぶりなチキンが1ピース。いたずらに味を作っていないところに好感が持てる。普通に美味しい。

ネパール、スリランカ、南インドは別として、ナンを提供する北インドカレー屋は味をゴージャスにし過ぎで、ここ最近全くと言っていいほど、この手のレストランには入らない。

正直言って「アングロインディアン」が発明した「バターマサラ」は最も敬遠するインド料理の一つだ。

そういえば、表参道の骨董通りにある「シターラ」で、スリランカ人とネパール人が賄いで食べていたカレーを試食させてくれたけど、これがメチャメチャ美味しかったのを思い出す。それと高田馬場の居酒屋にいた、ネパール娘が作ってくれたカレーもヘンに作りこんでいなくて、素朴な味わいだった。

この店は特別美味しいというものじゃないけど、日本食でいうなら、味噌汁、鮭、納豆、お新香にご飯、といった感覚。

その他「食パンとカレー」、「ロールパンとカレー」の軽食5~600円なんてものもあり面白い。インド人タウン西葛西ならではの食堂だね。

〈店舗データ〉

【住所】東京都江戸川区西葛西3-22-6-101(小島町団地内商店街) 電話03-5878-1896
【営業】11時30分~15時 18時~21時30分

【休日】日・月

【アクセス】地下鉄東西線「西葛西駅」北口から徒歩4分


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