「この店美味しいから一度行ってみて」
と、吉祥寺の友人から言われていたけど、なかなか行く機会がなかった。
ある日の午前中、立川に用があり、その帰りに西荻窪に舞い降りた。南口から「仲通り商店街」を抜けて真っすぐ進むと、左手に「オーケストラ」が現れる。カフェといっても店内は重厚感が漂い、浮き足立った店造りじゃない、いい雰囲気だ。
「この店美味しいから一度行ってみて」
と、吉祥寺の友人から言われていたけど、なかなか行く機会がなかった。
ある日の午前中、立川に用があり、その帰りに西荻窪に舞い降りた。南口から「仲通り商店街」を抜けて真っすぐ進むと、左手に「オーケストラ」が現れる。カフェといっても店内は重厚感が漂い、浮き足立った店造りじゃない、いい雰囲気だ。
この店はしばらくぶりだ。開店当初は1ヶ月に一度のペースで通っていたけど、あれよあれよという間に行列。足が遠のいてしまった。
いつもはプレーンハンバーグだけど、1度試してみたかったのが「ホワグラハンバーグ」。
魚を食べるときはだいたい寿司屋が多いけど、大人数となると寿司屋じゃままならない。
そんなときは割烹料居酒屋に限る。看板には「まずい魚」と謳っている「青柳」は、界隈一番の旨い鮮魚を揃えている店で、また気の利いた酒の肴が豊富だ。
数ヶ月に一回の割合で同業者の飲み会がある。この集まりは女性が多少いるので、普段は女性好みの店が多いんだけど、
「たまにはオヤジが集うような渋い飲み会にしよう」
ということで、浅草の「ニュー王将」に決まった。この店に訪れるのは7、8年ぶりかな。
駅前から早稲田通りを小滝橋方面へ上り、西友ストアーを過ぎた15メートルほど先の右手に、「セブンビル地下飲食店街」という怪しい雑居ビルが現れる。その地下に焼きとん専門の「おかしら」がある。
この店は取材お断りで、ほとんど媒体には載っていない店だ。
南青山の横丁に、味わいの中華料理屋&居酒屋がある。いつも予約で大賑わいだ。
この日は青山にあるデザイン会社の社長とカメラマン、ウェブデザイナーと僕の4人で訪れた。
「小野ちゃん、ここはね青山で3本の指に入るいい店なんだよね」
「これ、中華料理屋じゃん」
「そう、でもね夜はほぼ居酒屋なのよ、大将は地元が築地で、刺身は新鮮だし、気の利いたいいつかみが沢山あるんだよね」
高田馬場の駅に近い住宅街の裏路地に、突如現れた焼きそば専門店。
店の前を通りがかったとき、ガラス越しに麺を打つ作業を目撃して「新しいうどん屋が出来たのか」と看板も見ずに店内へ突入。カウンターに座ると、どうも様子がおかしい。
「おふくろ的カレー」というと、その響き自体になにか気恥ずかしいものを感じる。便宜上インド、その他のエスニック、欧風とカレーを分類した場合、「おふくろ的カレー」という項目を引き合いに出さなければ語れない、そんなカレーライスの領域がある。
月並みだけど、原体験のカレーライス。つまり、家庭で子供の頃から食べ慣れてきたものだ。各家庭によって、味わいは千差万別だろうが、基本の「ルー」はどこの家庭も市販のもの、または各メーカーをブレンドしたものと相場は決まっている。だから、個人個人で味覚の違いはあるにせよ、懐かしむ味自体、どこか似ていることは間違いないだろう。
「オレはグリコのワンタッチカレー」
「アタシんちはジャワカレー」
「僕の家は甘党だから、バーモントカレーだね」
とおよそこんな具合。
つまり家庭のカレー、いわゆる「おふくろ的カレー」は、美味い不味いはという世界ではなく、子供の頃に食べていたカレーにいかに近い味かということが、勝負の分かれ目になってくる。そんなカレーは、町の定食屋、蕎麦屋、喫茶店、洋食屋にと無数にあって、その個人の原体験にかなった味の店に流れていくものではないか。
といった「おふくろ的カレー」の中でも、一押しの店が、四ツ谷にある「じゃがいも」だ。
この店を知ったのは、築地にある大手食品メーカーのマーケティング部のK氏からだった。
「ドイツ料理の居酒屋なんですが、ここに美味しいカレーがあるんですよ。ぜひ食べてみてください」
とのことだったけど、随分と時間が流れてしまった。何ヶ月か経って、やっと訪れることができた。
池袋西口に行列の中華料理屋「楊」がある。たまに痺れる料理が恋しくなると、この店を訪れている。本店は十条駅そばにあって、この2号店がなかった頃はよく通っていたけど、池袋にできてからここばかりになった。
ラーメン屋を開業するという人から、試食してくれないかと依頼があった。
仕事柄この手の話はよくあるのだが、だいたい悲しい気分に陥り、どうアドバイスしていいのか途方にくれることがしばしば。ところが試作した醤油ラーメンのスープを一口すすったとき、あまりの美味しさにあっという間に完食してしまった。
東急東横線「学芸大学駅」東口から徒歩2分。
この店のオーナーと知り合って6、7年になるだろうか。インド料理好きな彼女は会社勤めのかたわら、数ヶ月に1回の割合で、いろいろなスペースを借りてインド料理のイベントを精力的に催していた。初期の頃は雀荘を借りていたこともあったね。彼女がこしらえる様々なインド料理、カレーはバラエティーに富んでいて、集まるファンを魅了し続けていた。まわりの友人たちは彼女のことを「カレー子ちゃん」とニックネームで呼ぶほどだった。
新大久保駅前、大久保通りから垂直に伸びるスパイス専門店が連なる細い商店街。まるでインド、オールドデリー「チャンドニーチョーク」さながら。まあ、リトルチャンドニーチョークだね。
京橋駅に近い銀座の外れ、首都高速の高架そばに、山形県庄内の郷土料理を謳う、燻し銀の小料理屋「おば古」がある。洒落たビルが林立する喧騒の銀座にあって、そのポツンと佇む古の和の風情、吸い寄せられるように誘われた。
神保町の交差点から白山通りを後楽園方面へ直進、細い路地を右折すると、左手に昼夜賑わうカレー専門店「まんてん」が現れる。
このカレー屋は、学生、小づかい3万円のサラリーマンのオアシスだ。メニューは並カレー450円、大盛り500円、ジャンボ550円が基本。並みでも一般のカレーライスの1.5倍ほどあり、大盛りはさらにその1.5倍ほど、ジャンボは3倍の量があるのではないか。「まんてん」のカレーは、小麦粉のトロミが効いたカレーソースは仄かな甘みと深い旨味に彩られ、具は豚の挽き肉のみ、どこかキーマカレーをホウフツとさせる。いついただいても飽きのこない味わい、ふとした時に恋しくなるそんなカレーライスだ。
ずいぶん昔に、長崎へ「トルコライス」の食べ歩きの旅に出たことがあった。トルコライス発祥の店「ツル茶ん」を始め5、6軒訪ねたかな。現地のソウルフードはわかっていたけど、まさか長崎市役所内の食堂のメニューにもあったんでちょっと驚かされた記憶がある。ケータイもなかった時代で、写真は撮ったはずだけど、ネガが見当たらないんだよね。
カツカレーの歴史は2通りある。いま巷で見かけるカツカレーのスタイルを最初に作ったのが銀座「グリルスイス」、昭和23年のことだ。当時元巨人軍の故千葉茂さんが「カレーにカツをのせてくれ」という要望から誕生したそうだ。でも大正7年に浅草にあった洋食屋台の「河金」でカツカレーは誕生していた。「カツにカレーを乗せてくれ」という客の一言で誕生したのが「河金丼」で、「カレーにカツ」と「カツにカレー」という逆のエピソードが面白い。
初老のご夫婦で切り盛りするアットホームなカレー専門店「カリーシュダ」。
1番人気は「鶏もも肉のカレー」これホントに美味しい、でも、ご覧の「牛のキーマカレー」や、写真はないけど「ラム肉のカレー」も大好きだな。
水道橋西口から「東京ドーム」を背にして、水道橋西通りを歩くこと4分、「尾道ラーメン 麺一筋」が現れる。昼時は近隣のサラリーマンや学生で行列をなしている人気店である。
世間で騒いでいる「生シラス」はホントに美味しいのか、という疑問があった。正直、食べたことがなかったので、これは経験しなければいけないと思い、横須賀中央に住む友人から情報を得て、横須賀「ポートマーケット」を訪れた。
コプチャンを知ったのは、前回のソウル「真味食堂」の「カンジャンケジャン」でも話しているけど、友人の仕事のサポートで韓国ソウルに訪れたのが始まり。
「小野さん、イチオシのコプチャン屋があるんで行きましょうよ」
「えっ、コプチャンってナニ?」
「牛の小腸で、日本だと焼きトン屋にあるシロですよ。日本のものは、裂いて余分な脂身落としているけど、韓国のは丸のまま野菜と一緒に焼くスタイルで、これが美味いんですよ。他に大腸(テッチャン)、直腸(マッチャン)の盛り合わせもあるんですけど、やっぱコプチャンがいいですね」
街を徘徊していて「餃子」という文字が目に飛び込んでくると、我慢できない。「福包」の潔い看板を目撃したとき、吸い寄せられるように店内へなだれ込んでしまった。
新宿通りから「新宿御苑」に繋がる横丁のビルにカレー専門店「草枕」がある。入口は怪しい感じだけど、店内に入ると広いフロアー、窓からやさしく光が溢れる風情がいい。あまりにもオープン過ぎる厨房は、北インド、ベナレスで、リクシャーのオヤジに連れて行かれた大衆食堂を思い出す。
※これ旧店舗の外観。
※今はご覧のとおり様変わり。(石松のH.P.から拝借加工しました)
遠州鉄道「小松駅」から徒歩14分、浜松餃子の名店「石松」がある。タクシーで行ったほうがいいね。
昔、茅場町界隈に、投資・不動産関係のビジネス書を専門に扱う「千代田書店」という本屋が何店舗あり、サラリーマン時代の取引先だった。その頃よく利用していたのが「桃乳舎」という古い大衆洋食屋だった。
四谷、荒木町界隈じゃ最近飲んでいないな。昔よく行っていた店は「寿司金」(財布に相当余裕があるとき)で寿司をちょこっとつまんで、「こくている」で1、2杯、そして「猫とバラの日々」で歌いまくって締める。ある日は「鈴傅」で日本酒をちょいと1杯、「ととや」で刺身を肴にまた1杯、そしてやっぱ「猫とバラの日々」だったな。
この店も近所の「ニューダイカマ」と同様、居酒屋の名店「丸千葉」に行く途中にぷらぷら徘徊していて見つけた店だ。
高田馬場の「夢民」が閉店して、2年ほどになるだろうか。最近「ダイバーシティー」の食堂で復活したが、物悲しくもあの味には及ばない。
「新宿中央公園」にほど近いところに、カレー専門店の「きんもち」がある。開店して8年前後ってとこかな。
地下鉄銀座線「末広町駅」から蔵前橋通りを登り、妻恋坂交差点の手前左手に「ブラウニー」がある。まあ、秋葉原からでもそう遠くはない。