
午前中に軽い仕事をすませ、ちょい遅い時間に新橋に到着した。この日はひたすらナポリタンが食べたくて駅前ビル1号館内にある「ポンヌフ」へ。

店主の菅原は体調を崩し、その療養のため暫く店を閉じていた。昨年の11月頃めでたく再開したと噂を聞き、店を訪れた。

築地にある飲食店舗経営やマグロの輸入を手がける会社で、午前中に打ち合わせを終えた。
築地からあてもなく新大橋通りを茅場町方面へプラプラ。途中新富町を過ぎてから横丁を徘徊、目に飛び込んできたのが「帯笑」だった。

「最近、大仰な暖簾ぶら下げて、たいそうな能書きをたれるラーメン専門店が方々に出現してね、オレにはどうもキラビヤか過ぎる。確かに昔より優れたラーメンに進化したことは認めるよ。でも『音無の構え』とでも言うのかな、客を後ずさりさせない、風潮に左右されない本流を崩さない味わいに近ごろ心が奪われるんだな、そんな店が『五芳斎』。年を食ったせいかね、なあ、小野ちゃん」