高田馬場の明治通り沿いあった「夢民」はサラリーマン成りたての頃によく通った。その後、諏訪通りに移転してからも通い続けた。そして2012年12月に惜しまれつつ閉店した。後に「東京テレポート駅」の「ダイバーシティー」内のフードコートにファンの熱望で「夢民」が復活した。ただこの店はかつての美味しさを表現しきれてなかったように思った。
ついこの間、カレー細胞の松さんから「虎ノ門に夢民新規オープン」とメッセージが送られてきた。彼は7月20日のグランドオーブに行ったようで、ボクはその翌日に訪問した。
まだ開店前で1番乗り。店先には従業員の方が掃除をしていた。
「お越しいただいてありがとうございます」
「ここはダイバーシティーにあった店ですか?」
「そうです。そこを閉店してここに移ってきました」
とのことだった。果たしてダイバーシティー店の頃と比べて、どんな感じなのかが楽しみだ。
「今日、高村夫妻は来てますか?」
「昨日のオープンだけなんですよ」
高村夫妻とは高田馬場「夢民」の元オーナーだ。会えなくて残念だ。
店内は広々。右手にカウンター7席に左手に2人席が8卓のスペース。
目の前のタブレットで注文をするシステムだ。
ベーコンエッグ野菜にホウレン草を追加して辛さは4番、ライスは普通盛りにした。
しばらくすると男性客が数名入店。どの方も草食系の風情。
「お待ちどうさまです」
ソースポットに収まらなかった具をライス乗せる工夫は昔のまま。
最初からさらし玉ねぎのスライスと福神漬けがあしらわれている。そして一口。
「あっ、旨いね」
かつての高田馬場にあった頃の美味しさが蘇っていた。良かった~。
玉子の熱の入り具合はほどよくフワフワ。キャベツなどの食感もいい。
4番の辛さは額から薄っすら汗が滲む感じ。昔からこの辛さをチョイスしていた。
このカレーの特徴は突出したスパイスはなく、すべてバランスよく整っている。塩加減は軽やかで、食べ進むうちに徐々にいい塩梅に落ち着く。どこか淡泊なのだが、不思議にクセにさせられる美味しさが潜んでいる。
「spice&vegetable」と謳っているように、野菜中心のメニュー構成。タンパク質系は卵とベーコンだけなので、せめて鶏肉があってもいいと思うな。いずれにしてもかつての夢民の味に間違いなし。
お会計を済ませて、ライオネスコーヒーキャンディをもらって美味しさの余韻に浸った。
これ月一で食べたいな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都港区西新橋2-13-3西新橋2丁目ビル1階 電話03-6205-4343
【営業】11時~21時 土11時~15時
【休日】日・祝
【アクセス】東京メトロ鉄銀座線「虎ノ門駅」B1出口から 徒歩7分 都営三田線「内幸町駅」A3出口から徒歩7分 JR・東京メトロ鉄銀座線「新橋駅」から徒歩9分
ダイバーシティのお店が無くなったので二度と食べられないと思ってました。
ダイバーシティのお店は辛さ選んでもノーマルと変わらないという追加料金だけ取られてる感じがしてたので解消されてるといいな。
記事を読む限り経営者が同じようなので不安ですが行ってみます。
いつもご覧いただいてありがとうございます。おそらくダイバーシティの頃より、よくなっていると思います。行ってみたください、