浅草「飯田屋」ドジョウの名店


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食べ馴れていないせいもあり、ドジョウを敬遠する人も多いと思うが、それは単なる食わず嫌いではないか。方々のドジョウ専門店を食べ歩いたけど「飯田屋」は格別なのだ。

訪れると決まっていただくのが「丸鍋」(どぜう鍋)。所謂ドジョウを丸ごと煮た鍋であるが、これがたまらない。タップリのネギを散らし、グツグツと煮えたところで食らいつくのだ。柔らかな身と骨、ちょいと甘辛い割り下とドジョウの旨味が十二分に沁みた、ささがきゴボウのなんとも美味しいこと。途中、山椒を振れば2度楽しめる。これで酒をクィっと一杯、また、ご飯をいただいてもいいだろう。

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「うちのドジョウは、主に青森、栃木、茨城の天然物で、そのつど状態のいいものを仕入れているんです」 と4代目のご主人。江戸の終わりごろの創業で、その当時は飯屋を営んでいが、明治35年頃からドジョウ料理を始めたそうなのだ。

「骨まで柔らかくするのって手間がかかるものなんですよね」 「ええ、ドジョウの骨は固いので。まあ、どこもそうですが、柔らかくするのにはいろいろな工夫があるんですが、その調理法は内緒ですけど」

うーん、その秘密が聞きたかった。穏やかな主人の人柄、従業員皆さんの接客の心配りも見事。長らく営まれてきた老舗料理屋の所以である。

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2間ほどの大暖簾をくぐると、広々とした1階座敷は40席、2階は60席に個室が1室あり、裏手にある別館にも40席のスペースがある。1番人気は「ほねぬき鍋」、次に「丸鍋」(どぜう鍋)、「柳川鍋」だそうである。また、「どぜう汁」これも美味。濃厚にしてサッパリとした味わいで、ランチに定食を提供しているのでお勧めである。そうそう、通に人気のある「玉子丼」もぜひ試してもらいたい。

 


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