中野「第二力酒蔵」憩いの居酒屋


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創業昭和37年の「第二力酒蔵」は、安心感に満ち溢れたいい居酒屋である。表の入り口脇にはショーケースが置かれ、その日に仕入れた新鮮な魚介類がズラリとデコレートされ、入る前からワクワクさせられる。店内はだだっ広く、右手に厨房を囲むように11 席のカウンター、左手にヘアピンカーブのような変形のカウンター11 席、その奥にテーブル席、さらにその奥に小上がりのテーブルが並び、7時ごろには満員御礼の賑わいなのだ。

僕も友人に紹介したくて、大人数を引き連れてここで飲んだのだが、2階の座敷に通されてしまいガックリ。やはりここは1階のカウンターなどで、大勢の板前さんの仕事振り、ホールのお姉さんたちのテキパキと働く姿、客が食べている肴を眺めながら、次は何をたのもうか、なんて思考しながら酒を飲むのが楽しいのだ。

客層はお年を召したリタイヤ組が目立つけど、ワケありのカップル、2、30代のカップル、独り者、家族連れと、老若男女問わずバラエティーに富んでいる。

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日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、サワーなど、思いつく酒はなんでも置いてあるし、なんと言ってもここのウリは各種魚介類のつまみがビックリするぐらい充実していて、なにを喰ってもしっかりと美味しい。 なかでもお勧めは、冬場限定のメニューとなるが、格安の「トラフグの白子焼き」の香ばしく濃厚な旨味がたまらないし、また、ちょいと甘口だけど、「キンキの煮つけ」をつつきながらチビチビやるのもいい。

昨今の洒落た飲み屋もいいけど、なんか地に足がついた感じがしなくて、落ち着かない。ここは背伸びをせずに気軽に新鮮な肴をいただきながら、酒が楽しめる店。家族、カップル、ワケあり、なんでもござれの、実に正しい居酒屋だ。

 


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