池袋東口「文芸座」へつながる「パルコP´」の脇道。右手は焼きトンなどの飲食屋が連なっている。「あれ、こんなところに『梅林』? いつ出来たのかな…」
飲み屋に挟まれた地下だ。銀座の「梅林」はずいぶんご無沙汰しているので入店した。
「お持ち帰りですか?」
「いえ、店内で。ロースかつ丼お願いします」
レジで前払いのシステム。そのまま席に着く。
店内は2人席が5卓に4人席1卓。意外に広かった。おそらくこのご時世になのでウーバーや出前館などに対応するために出店したのだろうと思われる。
「はいお待ちどうさまです。ご飯と味噌汁はお代わりできます」
「あれ? かつ丼たのんだんだけどな…」
まあいいか。小松菜の煮びたしにご飯と大根の味噌汁。キャベツにケチャップのスパゲティがありがたい。
まずはそのままで一口。美味しい。次はソースでパクリ、いいね。サクッとジューシーで柔らか。卓上に醤油がない。
「醤油ありますか?」
「すいません置いてないんですよ」
ガッカリ。ソースだけだと飽きるので醤油をちょい付けるのもいいんだけどな。
数日後再訪して「スペシャルロースかつ丼」をオーダーした。
「お味噌汁お代わりできますので」
おお迫力のビジュアル。やっぱ梅林といったらかつ丼だからね。
カツを持ち上げるとけっこうな厚みがある。一口。美味しいね。ただタレがちょい甘塩っぱさが濃いかな。ご飯もビッシリ詰まっていてボリューム満点。
途中、黄身も崩すといい具合にトロトロで、濃い口のタレをマイルドに変貌。もうおなか一杯。
「ごちそうさまでした。ここいつ出来たんですか?」
「3月の11日なんです」
とのことだった。
〈店舗データ〉
【住所】東京都豊島区東池袋1-41-14地下1階 電話03-69077-7022
【営業】無休
【休日】11時~14時 16時~21時
【アクセス】JR・私鉄・地下鉄各線「池袋駅」東口から徒歩3分