友人から赤坂の割烹峰村料理屋「峰村」に来てくれとメールがあった。訪ねるとちょい敷居の高い風情の料理屋。
一見の客はお断りといった感じ。女将は恐らく花街引退後にこの店を開いたものと思われる。
「なにこの店?」
「オレの仕事関係で、軽く料理を楽しんだ後に芸子さんが接待してくれるって企画を立ち上げて、これが3回目なんです。オレ1人じゃ心もとなかったんで小野さん呼んだら面白いかなって思って」
とのことだった。
先付は胡麻豆腐、白身魚竜田揚げ酢、ただ茶豆梅肉和え、青菜の煮びたし、だし巻きに鶏のから揚げ。
焼き物は鰆の山椒味噌、昆布の佃煮、香の物。
このご時世なのでノンアルのアサヒドライゼロでひと時を過ごす。
しばらくすると浅草に置屋があるという芸子、葵さんの登場。ちょい世間話をして千社札をもらう。落語家さんからもらって以来だな。
客は我々と、2組の男の同伴に男の1人客といった感じ。葵さんがそれぞれの席を回り談笑。
フィニッシュは葵さんの舞いを鑑賞。3曲ばかり踊ったが、日本舞踊にはまったくウンチクがないので何のお題目の踊りだったか頭に入っていない。
でもたまにはこんなひと時も楽しいものだ。京都祇園のお茶屋以来の体験だった。
〆は女将が手打ちした茶そばをいただく。どうやら昼のランチをやっているらしく、一見の客はお断りではなかったようだ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都港区赤坂7-11-7栗原ビル地下1階 電話03-3585-1535
【営業】11時30分~14時 17時~21時30
【休日】土・日・祝
【アクセス】東京メトロ千代田線「赤坂駅」7番出口・「乃木坂駅」2番出口から徒歩7分