山形「ケンチャンラーメン」その2。現地で実食、やっぱスゲ~旨かった!


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前回、板橋にあるラーメン屋の店主と店長3人で飲んだ話の続き。店主が山形で実食してきた旨いラーメンを求めて旅立った。

午前9時、店長のクルマ、フォルクスワーゲントゥアレグで出発。北山形の「ケンチャンラーメン」に到着したのは12時20分、所要時間3時間20分、なんという早さだ。

駐車場はすでに満杯だったが5分ほどで空きが出たのですかさず駐車。店内へおもむき、まずは券売機の前でしばらく悩む。

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味は「普通」、「濃い口」、「うす口」。油「普通」、「油っぽく」、「油ぬき」。麺は「小盛り」、「普通」、「大盛り」とある。

「もう一軒行くかもしれないし…普通でもかなりの量なんだよな」

「そうなんですよ、次のこと考えて小盛りにしときますか」

「だね、味も油もミディアムにしとくか」

ということで、3人揃って「小盛り・味普通・油普通」650円の食券を購入する。

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店内は広く、天井は吹き抜けになっていて気持ちいい。中央にでかい長テーブル。それを囲むようにテーブルと小上がり席となっている。我々は窓際の小上がりに通された。

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待つこと10分、待望のラーメンの登場となる。

麺は自家製、極太の平打ち縮れ麺、モモの焼豚2枚、たっぷり細メンマとネギ、ノリ。

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「これ小盛りかよ!」

まずはスープを一口、旨い! そして麺、低加水でひょっとしてオーション(ワイルドな強力粉)、またはリスドォル(フランスパンに使う準協力粉)などが使われているような、普通の小麦粉かもしれないけど、判明はできない。

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ちょっいゴワゴワとした舌触りながら滑らかな麺。焼豚はまるで切れない包丁でカットしたような粗い断面、歯ごたえがしっかりしていて下味もちょうど良い、旨い。

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メンマは板メンマを水で戻し、味付けされたもので、これも舌触りよし。スープをすすると確かに経験したことのない味わい。いや、どこかで出合ったことのある記憶、このスープも優れている。

悩みながら3人黙々と悩食べ続ける。結構なボリュームで麺は270グラムほどか。店長が七味唐辛子をふりかけ、僕も真似をする。

「七味入れると味の輪郭が見えてきましたな。関西地域で売ってるマルちゃんの『どん兵衛』に似てないですか?」

「おお、確かに、これ関西のうどんつゆに似てるよな」

と社長。

「コンブにイリコと鰹、これに鶏、豚ガラを少量加えてるよな」

「コンブ相当多くないですか、これラードですよね」

3人悩んだ末なにかが見えてきた」

「イリコはハラワタと頭を取ってますね」

「そうだな、乾物の香りが相当抑えられてるね」

3人完食して表に出る。

「噂通り旨いな~」

「うちの店でも出したいな」

「月一でこれに似たラーメン出してみたら」

表に出て一息、満足の逸品、この界隈で一押しと言われる理由がわかった。

〈店舗データ〉

【住所】山形山形県山形市西田2-1-17 電話023-647-0086

【営業】火曜~金曜11時~14時 土・日・祝11時~20時

【休日】月曜日・第1日曜日

【アクセス】クルマかバス、タクシーで行ってくれ。