三ノ輪「土手の伊勢や」老舗の確かにうまい天丼


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地下鉄日比谷線「三ノ輪駅」、JR常磐線「南千住駅」から徒歩10分ほどにある、天丼専門店「土手の伊勢屋」の創業は明治22年。いつ訪れても行列で、この古めかしい建物は有形文化財だそうだ。天丼は「イ・ロ・ハ」の3種類。うなぎ屋で言う松竹梅だ。

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ちょい高価な「ハ」を注文したいところだけど、1人の場合にはボリュームがあり過ぎ「ロ」がお勧め。2人ならば「イ」と「ハ」がいいかもね。

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この店に最初に訪れたのは連れと20年前ほど前。婆さんの2人連れと相席で、その2人の目の前に現れた巨大な天丼を見て、

「ヤバイ店入っちゃったな、こりゃ食いきれないぜ…」

そのフォルム、色合いもなど浅草の某天丼屋の嫌な記憶が蘇る。

具が丼からはみ出る大きさに、婆さんたちも一瞬ギョっとした様子だったが、箸を進めるうちに天丼をパクパクと2人揃って平らげてしまったのだ。

※「ロ」の天丼2000円(アナゴ・イカのかき揚げ・エビ1本・野菜2種)

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いよいよ自分の天丼が運ばれてきて食らいつけば、ゴマ油の香ばしさ、厚衣だけどサクサクの舌触りに驚いた。面白いのはタレがまばらに散らしてあって、タレのない部分と、タレの染みた衣とのコントラストが絶妙で、しつこさが軽減されて飽きずにいただける。

特にアナゴはこの上なく美味。婆さん2人が完食するのも理解できた。口の中を火傷お構いなく、連れとあっという間に平らげてしまった。他店では味わえない独特な美味しい天丼だね。

〈店舗データ〉

【住所】東京都台東区日本堤1-9-2 電話03-3872-4886(予約不可)

【時間】11時から14時30分

【休日】水曜日 第4火曜日

【アクセス】地下鉄日比谷線「三ノ輪駅」、JR常磐線「南千住駅」から徒歩10分


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