大正7年、屋台洋食の「河金」浅草のはずれにあった頃、
「トンカツの上にカレーをかけてくれ」
と客からのリクエストにより、カツカレーが日本で初めて誕生した。
後に「浅草国際劇場」(現在の浅草ビューホテル)の横で昭和4年に洋食屋台として移転。繁盛したようだ。この初代「河金」はすでになくなっているが、創業者の次男が暖簾分けした入谷店。さらに入谷から兄弟が暖簾分けしたのが浅草の千束店と現在2店舗あるる。
10数年ぶりの訪問だ。店構え店内は昔と何も変わっていない。
「カツカレーください」
メニューはトンカツをメインに、メンチ、ハンバーグ、コロッケなどがある。またカツカレーは、ここでは店名を冠して「河金丼」と言う。
※下は浅草の河金丼。
浅草の千束店の河金丼(カツカレー)はお重で提供されるが、ここは丼で供される。
カレーの下にトンカツ、その下にキャベツの千切りが敷かれ、ご飯となる。
カレーは濃厚でちょい甘口だ。
カツはしっかりと揚げてありカリっとしている。カレーとカツ、キャベツとご飯の組み合わせ、そのコンビネーションのコントラストが素晴らしい。
特筆するものは一切ないけど、カツカレーと言うよりはこれは別物、紛れもなく河金丼という食べ物だ。
ただちょい量が少ないのが玉に瑕。ご飯は半ライスほどなので、大食漢にはちょいものたりないかも。
〈店舗データ〉
【住所】東京都台東区下谷2-3-15 電話03-3873-5312
【営業】11時~14時 17時~19時30分
【休日】土
【アクセス】東京メトロ日比谷線「入谷駅」2番出口から徒歩1分 JR山手線・京浜東北線「鶯谷駅」南口から徒歩6分