早稲田通りのちょい裏通り。ちらほらと飲食店が並ぶ場所。「ピッコロ」というスナックバーの看板が「Ajicoカレー」に変わっていた。「あれ? 間借りのカレー屋かな…」
知らない間に突如出現していた。階段を上がると左手が入口。店内はカウンター5席に4人テーブルが1卓。日本人の女性とスリランカ人の男性の2人で切り盛り。
「いらっしゃいませ。今日のポークカレーはメチャ辛いですけど美味しいですよ」
「どのくらい辛いんだろう?」
「う~ん。辛いの好きな人だったら大丈夫だと思いますよ」
とのこと。ランチのカレープレートをオーダーした。
「何かを見て、うちに来られたんですか?」
「いえ、歩いていて見つけたんですよ」
8月にオープンしたばかり。本来は間借りカレー屋は昼のみの店が多いけど、ここは「ピッコロ」がコロナで休業中なので、夜の20時まで営業しているそうだ。
カウンターの傍らに何かの瓶詰があり、よく見るとスリランカのふりかけ「ポルサンボル」だ。
「これ売ってるんですか?」
「そうです。徹底的に水分飛ばしてるんで日持ちするんですよ。おにぎりにかけたら美味しいですよ」
ワンプレートカレーの登場。豚バラ肉たっぷりのカレー。時計回りにカボチャのカレー、ポルサンボル、ビーツのサラダ(ワンジェナ)、キャベツのサラダ(マッルンかな)これは南インドでいうポリアルに近い。茹で玉子。彩にポアプルロゼ(ピンクペッパー)が散らしてある。
そして一口。
「美味しい」
「辛さどうですか?」
「もっと辛くて大丈夫です」
柔らかなバラ肉、バランスのいいスパイス感で塩気もちょうどいい。旨味も軽やかでいいね。やっぱスリランカカレーはどこも美味しいし日本人の舌に合う。バスマティライスも軽やかで体の芯から癒される美味しさ。
カボチャカレーは甘口で体に優しい感じ。
すべてを混ぜて食らいつき完食。
「メチャ美味しかったです」
「ありがとうございます」
と料理を作ってくれた店名になっているAjicoさん。
「彼の本名はアジタなんですけど、可愛い物好きで女の子のようなので、アジコって呼んでるんですよ」
と店主の女性が教えてくれた。
いずれにしてもスリランカカレー屋が近場に出来てなにより。再訪が楽しみ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都新宿区高田馬場4-17-16ピッコロビル2階 電話090-7238-1152
【営業】11時~20時
【休日】月・日
【アクセス】JR・西武新宿線・東京メトロ東西線「高田馬場駅」早稲田口から徒歩5分