方南通りと環七の交差点の手前の横丁に、ひっそりと佇む「みやび」。今回は2回目の訪問だ。
こじんまりとした店内のカウンターには、すでに仲間が3人集まっていた。1人はピアニストの冨樫春生さんと、ベーシストのボンボン社長。この2人はチェリーズというバンドの仲間だ。
※右のドレッドヘアーが富樫さん。左がボンボン社長。
紅一点がボンボン社長の音楽大学の後輩、シンガーソングライターの杉瀬陽子さん。
※彼女のCDアルバム
そして遅れて入ってきたのが、桜新町にあるライブレストラン「Neighbor」のオーナー小林浩之さんとボクの5人での飲み会。この寿司屋は富樫さん行きつけの店で、2年ほど前にお伺いして気に入ってしまった。久々の訪問。
まずはビールで乾杯。
つまみはアワビ刺し、生牡蠣、
白子ポン酢、白子焼き、
ホタテ焼き。アン肝。どれも抜群。
途中ヒレ酒に切り替える。
特に音楽の話をするわけでもなく、くだらない話で盛り上がる。
「女だったらだいたい口説くんですけど、この杉瀬だけは昔からまったくくどく気にならなかったんですよ」
綺麗な方だけど、言われてみればまるで色気がない。ボンボン社長の話もうなずける。
Neighborの小林さんは店が世田谷の桜新町にも関わらず、なぜか練馬区の錦(東武東上線の上板橋と東武練馬の中間、離れ小島だ)に住んでいるとか。
冨樫さんの実家は雑司が谷で、歯科医の息子らしい。クラシックのピアニストになるべく、母親から徹底的に仕込まれたが、果たしてクラシックとは正反対のジャズ、ブルース系のピアニストを生業にするようになった。
ほどよいところで握りを注文。イワシ、イカ、赤貝、ブリ、中太巻など、どれも文句なしの美味しさだ。
そうそう杉瀬さんは痩せの大食い。
1回でご飯3合を平らげると聞かされて、みんな唖然としていた。
店の大将の人柄もよく、美味しくて和める極めて居心地のいい寿司屋だ。ベロベロに酔っ払って、どうやって帰ったか覚えていない。
〈店舗データ〉
【住所】東京都杉並区方南2–2–16 電話03–3311–6175
【営業】18時~翌1時
【休日】木
【アクセス】地下鉄丸ノ内線「方南町駅」東口から徒歩1分