大塚駅北口「銀の鈴商店街」の途中、左手の飲食ビルの5階にネパール料理屋「カスタマンダップ」がある。
ネパールの首都カトマンズの名称は、ダルバール広場の西側にあるネパール最古の寺院「カスタマンダップ」に由来するとか。
ここ最近、コロナ騒動でずっと休業していたが、最近復活したので久しぶりに訪れた。
エレベーターの扉が開くと、ネパールの宗教色に彩られた大きなオブジェが出迎えてくれる。店内はただっ広く、夜は日本人、ネパール人が混沌として賑やかな居酒屋に変わる。
単品のカレーもあるが、基本ランチセットは6種類。
「タカリテド&ライスセット」もいいんだけど、最近そば粉をもらって蕎麦がきを食べたばかり。テドまたはティードとは蕎麦粉やその他の穀物の粉を練ったもの。いわゆる蕎麦がきと似たようなものなのだ。
なのでオーソドックスにお手頃価格の「タカリセット」をオーダーした。
「マトンとチキン、ナンかライスどちらにしますか」
「チキンとライスでお願いします」
流暢な日本語を話す若いネパール従業員だ。
ターリー盆には右からチキンカレー。時計回りにダールカレー。巻きパパドゥ。人参の上にキュウリ。ゴルベラコアチャール(トマトをスパイスなどで炒め煮したもので、インドのトマトチャトニと言ったところ)。そしてムラコアチャール(大根の漬物)。小松菜のアチャール。
アルコアチャール(インドのジャガイモのサブジーみたいなもの)。
チキンはかなりの辛口でサラサラ。バスマティライスとともに味わうとちょうどいい塩気で旨し。
ダールは程よい塩加減でこれもサラサラ、美味しい。
途中、チキンとダール、パパドゥを砕いて、各種アチャールと混ぜ合わせて食べると渾然一体となってさらに美味しい。
ライスの見た目は普通だけど、けっこうなボリューム。
「ライスおかわりしますか」
「いえ大丈夫です」
もうお腹一杯で、汗だくになってしまった。夜はネパールの様々なつまみがあるので楽しいと思うよ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都豊島区大塚2-7-9第33東京ビル5階 電話03-5972-4474
【営業】11時〜23時
【休日】無休
【アクセス】JR山手線「大塚駅」北口から徒歩2分 都電荒川線「大塚駅前」から徒歩3分