2020年は昨年同様、ほぼ外食の日々だった。「元祖カレー研究家」などとお題目を掲げててるけど、最近はやりの「スパイスカレー」はそんなに取り上げなかった。
どちらかというと、蕎麦屋、中華屋、洋食屋のカレーが多かったな。新しい店を紹介したいんだけど、特にスパイスカレーと謳っている多くの店は、デコレーションはどこも似たり寄ったりで、数種のカレーの組み合わせで誤魔化されているものが多く、カレー単体で優れているものは滅多に出合えない。
またラーメンは相変わらず端麗系の店の出店が多い。旨味調味料を使わずに、低温調理のチューシューというのが定番。進化することも大事だけど、ほんの少しの旨味調味料、煮豚のチャーシューにやはり心動かされるな。
ということで、カレーに限らず、今年を振り返って印象に残った店、美味しかった店を紹介したい。順不同です。
大山「かわしま」洋食屋のスパイシーポークカレー。手間のかかった何気ない美味しさ。
芝公園「サンギュリエ」のムルギカレー。南新宿の「ムーンボウ」と東銀座の「ナイルレストラン」を足して2で割ったような美味しさ。
高円寺「あづま」。甘味処のカレーライスと餅入りそば。
板橋「香辣妹子」。四川料理の中で最近のヒット。
新小岩「コメトステーキ」。コスパとボリュームの優れたステーキ。
阿佐ヶ谷「慶」。担々麺と副菜。確かな技が見え隠れする味わい。
板橋区役所前「あさひ町内会」。「純連系」の美味しい味噌ラーメン。
北習志野「大勝軒」。永福町「大勝軒」系の熱々スープのラーメン。
八丁堀「ラティーノ」。かつて日本橋室町にあった「インド風カリーライス」の味を再現。これ優れもの。
秋葉原「田中そば店」。ラーメンのチェーン店。喜多方ラーメンをベースにした塩スープの中華そばは毎日食っても飽きない。
金町「元祖カレーラーメンせきぐち」。ここのカレーラーメンは優れもの。店主のキャラも大好きだな。
巣鴨「麺創庵砂田」。丁寧な仕事がうかがえる美味しい白河ラーメン。
仲御徒町「キッチンTETHU」。ジャンボハンバーグ。
大久保「カリーザハードコア」。斬新なカレーで、シュマルツ(ドイツ料理に使われるラードのようなもので、豚の脂やガチョウの脂を生成して作ったもの)をカレーに溶いていただくとまた旨い。
葛西「ちばき屋」のゆるぎない美味しさのラーメン。
要町「トキハ」。シンプルなラーメンと家庭的な美味しいカレーライス。
神保町「多幸八」。穏やかに過ごせる味わいの居酒屋。
要町「なみき食堂」。憩いの大衆食堂。
駒込「一〇そば」。日暮里の立ち食いそば「一由そば」の暖簾分け店。コスパのいい美味しい生姜、ゲソ天そば。
大塚「とり勢」。焼き鳥の人気店に比肩する焼き鳥各種。