2ヵ月に1回ほど男だけの遠出の飲み会を催す。門前仲町、谷中、根津、千駄木、下赤塚、東武練馬、北千住、堀切菖蒲園、立石などなど。
今回は個人的にも半年に1回ほど訪れる、王子の大衆酒場「山田屋」で5時に4人待ち合わせ。燻し銀の店内はだだっ広く、ガヤガヤと賑やかで、5時にも関わらずすでに満席。
「とりあえず生小下さい」
乾杯をするも、表の空っ風で体に冷え切っていてビールがまったく進まない。
「こりゃ熱燗だな」
揚げナス250円、ブツマグロ310円、イカ刺し310円、チーズ揚げ250円、アジフライ250円を注文。メニューはどれも200~500円程度で格安、味も申し分なし。なによりも小皿なので、色々なツマミが楽しめるのと、1人酒でも腹に負担がかからないのが素晴らしい。
「この店いいな~」
とボク以外の3人は初めての訪問で、すこぶる気に入ってくれているようだ。「山田屋」はへんに観光化されていなく、浮足立っていない地に根の張った落ち着きがある。
客層は地元のご隠居から、労働者、近隣の勤め人、カップル、老若男女とバラエティーに富んでいる。
体も温まってきたので途中酎ハイに切り替える。酎ハイはいいちこをショットで注ぎ、炭酸のビンで好みの濃さに仕上げるシステム。
次にコハダ酢310円、
煮込み豆腐500円、ギンダラの煮つけ600円、
マグロの竜田揚げ250円、
サバ開き380円を注文。
※これはタラの芽の天ぷら。
さすがにギンダラは値が張るけど、やっぱ安い、またタレの塩梅が抜群だ。
男同士の飲み会は実に楽しい。女性がいると語れない、色々と突っ込んだ話に花が咲く。またいい具合に煮〆った店の色合いといい、喧噪も心地よい。
8時過ぎになると客がまばらになってくる。
「俺メシ食うわ」
と先輩がメンチカツ定食590円を注文。飲んだ後に定食を食べるなんて、いつものことながら凄いな。
8時半頃、山田屋を後にして近所のスナックに流れ、カラオケで盛り上がってこの日は終わった。
〈店舗データ〉
【住所】東京都北区王子1–19–6 電話03–3911–2652
【営業】8時~13時 16時~21時
【休日】日・祝
【アクセス】JR京浜東北線「王子駅」北口から徒歩3分