この日は練馬区谷原にある「魚市場旬」へ。魚のすり身揚げの材料、生のタラなどを仕入れた。表で焼きホッキ貝が美味しそうだったのでちょいとつまんで、光が丘の「桔梗家」を目指す。
店の裏にクルマを止めて「光が丘美術館」と併設された門をくぐる。
その奥に古民家風佇まいの桔梗家が姿を見せる。右手には「陶芸教室」もある。
5、7人テーブルが各1卓、座敷は4人席が7卓。中庭に面した爽やかな木漏れ日の当たる窓際を陣取る。この日はツレと一緒なので「鴨せいろ」と「天ぷらそば」を注文する。
暖かいそば茶をすすりながら、ゆったりと待つ、たまにはいいね。
麺はやや太め、7、3の割合かな。
鴨は汁には珍しくキクラゲやササガキゴボウ、焼きネギに鴨だ。麺を浸してズルズル。穏やかに美味しいけど、ただカエシの絶対量が足りないかな。だから卓上の醤油をちょい入れると、全体的に味が締まる。
天ぷらそばは、天ぷらが別盛り。そのデコレーションが美しい。これもややカエシの量が薄く、汁の塩気がちょい弱い。
でもこれはこれでいい。特筆は口径の広い丼の佇まいが実にいい感じ。たぶん隣の工房で仕上げた器だと思う。これ欲しいな。
味わいとして特筆するものはないけど、この蕎麦屋は店の造りなどその風情と相まっていただく蕎麦だと思う。
〈店舗データ〉
【住所】東京都練馬区田柄5–27–25 電話03–5241–9582
【営業】11時~15時 16時~18時
【休日】月曜日・第1火曜日・毎月第3火曜日
【アクセス】都営大江戸線「光が丘駅」A1出口から徒歩6分