浅草「百里香」激ウマカレー


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浅草、浅草寺裏手、国際通りの交差点に近い言問い通りに垂直に面した千束通り商店街のはずれに、取材拒否のカレーの名店「百里香」がある。

この店を知ったのは10数年前。近所に「乙姫」という煮込みがめっぽう旨い居酒屋(閉店)が開店前だったので、当たりを徘徊していて偶然見つけた店だった。

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ここを尋ねるのは実に3年ぶりだけど、途中、奇妙な喫茶店が目に飛び込んできたので、写真を撮っておいた「星の王女様」ってどんな喫茶店なんだろう。今度訪ねて見るつもりだ。ところで「百里香」の店内は、純喫茶をホウフツとさせるような昭和の佇まい。左手に4人席のボックス2卓、右手に広い変形の大きなテーブル、そこを独り占めすると、優しい陽の光がテーブルを照らし、心が和むのだ。切り盛りするご夫婦は初老といったところで、どこか二人とも品のいい風情だ。

注文したのはスパイシーチキン。その他のメニューもあるけど、これしか記憶がなくここに来るとそればかり頼んでしまう。

待つこと5分。まずサラダの小皿と付け合せの福神漬けとラッキョウ。そしてカレーライスは美しいデコレーションだ。

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一口頬張るとほどよくサラリとしたソースは充実した旨味とほどよい辛さ。骨付きチキンの身は実に柔らかで、口の中でとろけてゆく、驚くほどの美味しさに、もうスプーンが止まらず、あっという間に完食してしまった。

「大盛りにしときゃよかったな…」

と後悔する。

作り方は洋食のスタイルで、ソースのいい具合のトロミはおそらく小麦粉が使われているようで、スパイスはどれが際立つことはなく、全てバランスよし。どこか御徒町の「サカエヤ」と新橋の「ザ・カリ」のチキンカレーをたして二で割った味わいなのだ。

「いやー美味しかったです。大盛りにしとけばよかったな」

「ああ、そうですか、それは良かったです」

とニコニコと店主。今度来たときは他のメニューも頼んでみなきゃダメだな。

 


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