早稲田「メルシー」界隈ピカイチの旨いラーメン、ついでにドライカレー


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地下鉄東西線「早稲田」駅から徒歩2分。昭和33年からこの地に息づく「メルシー」は、リーズナブルな価格もあるけど、なによりもその美味しさに定評があり、昼時問わずサラリーマン、学生でひしめいていて、相席は当たり前。

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昔、週刊朝日の「魂のラーメン」の取材の当時、ラーメンは390円だった。

「10円か20円、値段上げようを思ったんですけど、景気悪いし、あきらめました」

なんて、ご主人が言っていたのを思い出す。あれから15年ほど経ってるけど、現在10円しか値上がりしてなくて、400円とは頭が下がるよね。

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具はモヤシ、コーン、メンマ、焼豚と一般のラーメンのデコレーションとまるで遜色がないうえに、量も十分ある。安いのはさておいても、旨いんだな。ストレートの中太麺はモチモチとして喉越しよく、スープの深い旨味とコク。その秘密はこの値段にも関わらず、煮干がふんだんに使用されていること。だけど、いたずらに煮干の香りが突出するんじゃなくて、仄かに鼻先をかすめる煮干の風味、このバランス感がいい。

「やっぱいつ食べても、このラーメンは旨いな~」

としみじみとしてしまう。とにかく余計な小細工がされていない、潔いラーメンだ。

お腹に余裕があれば「ポークライス」も一緒に味わってもらいたい。でもこの日は食べたことのなかった「ドライカレー」490円も注文してみた。若干ご飯の白い部分が残っているアバウトさがなんだかいい。味わいはトマトケチャップ風味にカレーの香りとスパイシーさが仄かに効いたもので、これも何気なく美味しい。

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客の誰もが「この値段で、よくこれだけの味が出せるよな」と心の中で呟いているんじゃないかな、創業当時ラーメンは35円だったとか。町中のラーメンが800円前後する世の中で、いい意味で時代錯誤をしている貴重な店だ。


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