「新宿調理師専門学校」が、生徒の実践の場として食事処を開店するという東京新聞の記事を発見した。これはなかなか面白い。と言うことでさっそく出向いた。
開放的な空間で、カウンター席側は全面ガラス張りで広々。
奥の大きなオープン厨房では和、洋、中の学生が入り混じってせっせと働いていた。
「ご予約の方ですか」
「いえ」
カウンター席にうながされたが、早く食べてしまうのでテーブル席をたのんで席に着く。厨房を眺めながら食事がしたかったからだ。
「本日のお品書きはこのようになります」
季節の料理御膳は月替わりのようだ。
お盆にセットされたものは、ご飯から時計回りに雪花長芋。白菜なると巻き。蓮根俵揚げ。味噌汁。中央がマグロと長ネギ、ワカメの和え物。
別皿は「七福神」は色々な野菜がそれぞれ味付けされ調理されたもの。
ご飯の炊き具合、味噌汁の塩梅も良く、割烹料理風に、すべてのおかずはどれも穏やかに美味しい。
また卓上のゴマ塩が旨いね。ゴマに塩が吹いたような感じで素晴らしい。
デザートは焼き小芋、寄せ冬もみじ、百合根汁粉。
この汁粉美味しいな。
この膳で1700円。ほぼ原価で提供しているようだ。
いずれにしてもいい試み。実戦で客に料理を提供する授業は、生徒も勉強の励みになると思うな。ちなみにこのレストランスペースは元々は教職員室だったそうだ。
「ごちそうさまでした」
「お口に合いましたか」
と表玄関で和食職人然としたご老人に話しかけられる。
「美味しかったです」
後で知ったが、この方校長先生だった。
〈店舗データ〉
【住所】東京都新宿区西新宿6-5-3 電話03-3342-0631
【営業】11時~売り切れまで 17時~売り切れまで 月・金・土は11時~売り切れまで
【休日】日・祝
【アクセス】JR各線線・私鉄各線・都営新宿線「新宿駅」西口から徒歩8分 西武新宿線「西武新宿駅」から徒歩8分 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩3分都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分