新子安「きしや」老舗居酒屋の絶品もつ鍋。


新子安駅そばにある居酒屋「きしや」は、仕事終わりのサラリーマン、OLでいつも賑わっている。客の誰もがもつ鍋をつつき、ワイワイガヤガヤとした喧騒が心地い。

グランドメニューはおよそ60種類。天ぷらなどの揚げ物、一品料理どれもスキがなく文句なしの美味しさ。

中でもモツ鍋以外のメニューで人気を博しているのがハムカツだ。

分厚いハムと衣の間に玉ねぎが隠れていて、これが心地よい食感を演出、このアイデアは素晴らしい。

突出した味わいじゃないけど、ポテトサラダも人気で、いつでも安心の美味しさだ。

なんといってもお勧めは、通年ある鍋は「もつ鍋」と「キムチチゲ鍋」の2種類で、2人前からの注文となっている。ちなみに11月から寄せ鍋などの季節の各種鍋メニューが新たに登場する。

もつ鍋は新鮮なもつがたっぷり。ネギ、ニラ、スライスニンニクなど野菜も盛りだくさん。鍋に火が入ると野菜がしんなりして鍋に沈んでゆくがまだまだ。もつから脂がスープに染み出し、プリンとしてきたら食べごろ。まずは醤油ベースのスープをすする。ほのかなニンニクの風味とダシ、野菜、もつから溶け出した旨味が渾然一体となる。

モツをいただくとプリプリでジュワっと脂が溶け出し旨味が口の中で炸裂する。体がポカポカ、ビールやハイボールにピッタリの味わいだ。

「この鍋は20数年前から始めたメニューで、一年中提供しています。もつは横浜線大口にある卸問屋から新鮮なものを仕入れているんですよ」

とご主人。この店は新子安駅前に古くからあった酒屋さんが母体で、大昔この界隈で様々な飲食店を経営されていたようで、果たして昭和40年頃にこの「きしや」が先代によって開業されたとか。

なんとNHKの人気番組だった「プロジェクトX」第2回 「窓際族が世界規格を作った~VHS・執念の逆転劇~」でここが登場している。当時店の近所にVHSの生みの親、日本ビクター(現JVCケンウッド)があった頃、その開発責任者がこの店の常連で、会社の取締役を「きしや」に招いて、VHSの未来構想を説得したという話、その舞台がこの店だ。当時はまだもつ鍋は誕生していなく、その話のおよそ20年後のこと「きしや」と言えば「もつ鍋」と謳われるほどの看板メニューとなった。2階席を合わせると120人ほど収容可能で、連日予約のサラリーマン、OLで賑わっている。

〈店舗情報〉

【住所】神奈川県横浜市神奈川区子安通2-252 電話045-441-9503

【営業】16時~23時

【休日】日

【アクセス】京浜急行「京浜新子安駅」から徒歩1分 JR京浜東北線「新子安駅」から徒歩2分


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