あてもなく十条に舞い降りる。この界隈の店はおよそ頭に入っているんだけど、新しい店はないものか、ただ歩き回る。
「とんかつ水泉か…いや、今日はとんかつじゃないな…」
十条駅方面へ戻ると左手に中華「天津」が目に留まる。前から気になっていた店だ。そのまま吸い込まれるように店内へ。
「いらっしゃいませ」
右手にカウンター7席。2人テーブルが3卓。ご夫婦と息子さんの3人で切り盛りされていた。カウンター上のメニューを眺めながら思案する。
「ラーメンと餃子ください」
初めての中華屋ではやはりファーストチョイスはコレだね。
ラーメンは450円とリーズナブル。コーンがデコレートされていて、モヤシは乗ってないけど、なんだか早稲田の「メルシー」に似た風情だ。
限りなく澄んだスープは軽やかな旨味。
ストレート麺は滑らかで、これ何気なく美味しい。ホッとさせられる味わいだな。
餃子の皮はちょいカリっと中身はシットリ。下味がほとんど入っていないので、タレに付けるのがいい。
突出したものは一切ないけど、ここで夜酒飲みたい気分にさせてくれる。それとカレーライスと炒飯も気になる。次回にいただこう。
〈店舗データ〉
【住所】東京都北区上十条1-9-20 電話03-5993-6868
【営業】11時~14時30分 17時~21時30分
【休日】不定休
【アクセス】JR埼京線「十条駅」南口から徒歩3分