八重洲「コロンビアエイト」東京発進出のアバンギャルドなスパイスカレー。


東京駅八重洲界隈は、高層複合ビルやバスターミナルの新設が順次予定されているらしい。それにともない地下街もリニューアルを始めている。

そんななか「TOKYO CURRY QUARTET」が2022年2月オープンとの知らせが入る。

出店は札幌の「奥芝商店」。銀座の洋食屋「スイス」。青山「シターラ」の「シターラダイナー」。大阪の「コロンビアエイト」の4店舗だ。

注目は何といっても「コロンビアエイト」、東京初出店だ。北浜の本店食べて以来で随分ご無沙汰している。久々に八重洲地下街を歩くが様子が変わって場所が良く分からず、清掃員の方にたずね「外堀地下1番通り」の奥右手にあった。

「コロンビアエイト」には5人ほどの行列。店員が注文を取りに来る。

「北浜の本店で食べているんですけど『花火』注文できますか?」

「本店にお越しいただいてるんでしたら『花火』大丈夫ですよ」

「それじゃ『花火』で」

この店を初訪する客はキーマカレーしか食べられないが、2回目からは辛口の「花火」が注文できるというシステムだ。15分ほどで席に通される。

カウンター5席に2、4人テーブルが各2卓となっている。厨房とフロアーのオペレーションがやや嚙み合っていない、新規オープンなので仕方がない。

「どうぞ花火です」

定番のグレープフルーツジュースと共にカレーが運ばれてくる。

ライスの上に鶏ひき肉のキーマカレー。その上に玉ネギのピクルスに素揚げのシシトウ。その周りにスパイシーなサラサラカレー、ナッツや炒った黒ゴマなどがデコレーション。独創的な絵姿だ。

まずはこの店のしきたり、シシトウをかじりながらカレーを一口。

「相変わらず塩気がほとんどないな~」

しばらく食べ進むと様々なスパイスや具材から、微かな塩気と旨味が入り混じ何ともいえない美味しさを醸し出す。むかし御徒町にあったインド料理屋「モーティマハール」の塩気にどこか似ている。

花火は初めてで、辛味が前面に出てきて繊細な味を覆い隠してしまうような気がする。やはりオーソドックスにここは普通のキーマがいい。またこのカレーは、スパイス系のカレーを食べ込んでないとちょい理解できない代物かもしれないな。

〈店舗データ〉

【住所】東京都中央区八重洲2-1八重洲地下街南1 地下1階 電話03-6262-5688

【営業】11時~21時

【休日】無休

【アクセス】JR・東京メトロ各線「東京駅」八重洲口地下街


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