「地元の人が大好きな食堂っていうか食べ物屋ってありますかね」
「ああ、それだったら『いむらや』かな、だよな」
「そうね、みんな子供の時からよく食べてる焼きそばがあるんですよ」
善光寺表参道に繋がる中央通りで、地元民の30代のカップルと知り合い、そんな話をした。
店を教えてもらい「いむらや」を訪ねると、店内に行列。
レジで注文をして席に着くシステム。
厨房の大鍋に作り置きされた大量の焼きそばの餡。
「あれすごいな~」
「ホントだ」
そして「焼きそば」570円と「あんかけ中華」560円を購入した。店内は縦4列に6席ずつのカウンターが配置され、計24席となっている。
焼きそばのなんとも独創的なビジュアル。フワっとした細い揚げ麺に餡がかかり、錦糸卵に彩のサヤエンドウ、焼豚2枚にキクラゲ。サービスの焼売1個。
パリっとしながらやや柔い食感の麺、軽やかな旨味の餡はかなりの甘口。
「これが長野のソウルフードなのか…」
食事というよりはどこかおやつ感覚。ウスターソースなどをかけて長崎の皿うどんの要領で食べたらいいのでは。
あんかけ中華は醤油ラーメンに焼きそば同様の餡を乗せたもの。
やや薄味の醤油スープに甘口の餡、
やや柔い滑らかな麺、やさしい味わいで、これ体調がすぐれない時にいただくとバッチリだな。
サービスの焼売はいい意味でチープな味わい。東京、荻窪の「丸長」や浅草の「来集軒」にどこか似ている。
〈店舗データ〉
【住所】長野県長野市大字南長野南石堂町1423 電話0266-226–2238
【営業】11時~20時
【休日】無休
【アクセス】JR信越本線・北陸新幹線「長野駅」徒歩5分