早稲田通りと大久保通りが連なる「神楽坂上」交差点の近く、神楽坂駅からなら手前右手、飯田橋駅からだと渡って左手の2階に「想いの木」がある。入口が判りづらいので見落としてしまう。薄暗い店内はシックにしてモダンな内装、奥右手にカウンター3席、テーブル4人席3卓、2人席3卓だったかな。まるでギャルソン思わせる日本人(おそらくご主人)の丁寧接客。
日替わりのランチメニュー、本日は「四季の野菜カリー」、「バターチキンカリー」、「ほうれんエッグカリー」の3種。そしてコースは「一輪への想い」(カレー・ナンまたはサフランライス)1220円、「土への想い」(カレー・ナンまたはサフランライス・タンドールチキン)1420円、「木への想い」(ハーフカレー2種・ハーフナン・ハーフサフランライス)1320円となっている。なんだかネーミングが気取っているね。
「木への想いで野菜とほうれん草、それとラッサムもお願いします」
「かしこまりました」
客層はちょい品のいいカップルか、小綺麗なお嬢さんばかり、単身の男はボクだけだけど薄暗いから気にならない。
最初に登場したのは「ジャガイモサラダ」(サブジーだね)と「マンゴーラッシー」って言ってたかな? なぜか食前にデザート。ジャガイモには、ブラウンマスタードが振りかけられていてインドっぽいね。
ラッシーを探ると中から紫色のシャーベットが現れて特した気分だ。
次に「ラッサム」300円の登場。一口すすると「旨い!」、軽やかな酸味で濃厚な味わいに驚かされた、これは「ポタージュラッサム」と命名したい。この味はいままで経験したことがない、南インド料理屋の一般的なラッサムは、サラサラで極めて軽い味わい、これはまるで別物で面白い。
メインのカレーが運ばれてくる「本日の野菜は千葉県の……」と説明してくれたけど、忘れてしまった。
「四季の野菜カリー」にはワラビとコゴミ、一口いただくと「美味しい!」、穏やかなスパイス感で辛味、塩気ともバランスがいい。
「ほうれんエッグカリー」はまぁ普通に美味しいね、こればかりは好みだけど、ほうれん草の青臭さが若干気になった。また、ナンは甘味が抑えられていて好感が持てる。
いずれにしてもホスピタリティーも高くていいお店、「ラッサム」は絶対にオーダーすること。そして今度はディナーに挑戦しよう。多分『ミシュラン』が好みそうな店だね。
〈店舗データ〉
【住所】東京都新宿区神楽坂5–22KSビル2階 電話03–3235–4277
【営業】11時30分~15時 17時30分~22時30分
【休日】月曜日
【アクセス】地下鉄東西線「神楽坂駅」1番出口から徒歩2分 地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」A3出口から徒歩2分 JR「飯田橋駅」西口から徒歩5分