池尻大橋を訪れるのは久しぶり。この日はある会社の社長から呼ばれて和韓料理「若狭」に招かれた。正確な場所は中目黒と池尻大橋の中間、山手通りの「ドン・キホーテ」のそばだ。15分前に到着。
「〇〇で予約入れてます」
「あっ、小野さんですね」
あれ? なんでボクの名前知ってるんだろう…。
奥へ通されると薄明りの風情のある店内。しばらく待っていると後輩のYが到着。そして社長とその彼女。4人の会席となった。
「この店のオーナーの若狭さんです」
「よろしくお願いします」
「小野さんボクのこと覚えてますか? 盛岡でお会いしてます」
「えっ! ひょっとして前沢牛を扱っていた鉄板焼き屋さん」
「そうです。いや~覚えてくれていて嬉しいな」
20年前、盛岡の鉄板焼き屋で、前沢牛のレトルトカレーの手伝いをした店の店長さんだった。その店のオーナーは詐欺師に騙されて土地と店を手放すことになり、若狭さんは意を決して上京。色々な店で下積みをしながらこの店を2013年にオープンさせたそうだ。
積もる話もあったが、招かれているのでまずはビールで乾杯。韓国料理と和をコンセプトにした店は珍しい。ここはコース料理だけの提供とか。
まずは「比内地鶏のタッカンマリスープ」。ダシが効いていて旨い。
そして前菜「キムチ・ナムル盛合せ」(サキイカ、いぶりがっこ、エゴマ、白菜、蓮根、生わかめ)。
途中む、済州のマッコリに切り替える。甘味はほとんかどなくやや酸味があり実に飲みやすい。
次に「佐助豚入りポッサムキムチ」と「仙鳳趾真牡蠣のキムチ」。牡蠣にあしらわれたヤンニョム(付けダレ)の塩梅が実にいい。
そしてごま油と塩で味付けされた「牛レバーレアステーキ」のレア感がいいね。
「車海老と自家製カラスミチャプチェ」はほぼエビがメイン。
若狭さん自ら「熊本赤牛ヒレ肉キムサム」にホースラディッシュを摺り下ろす。これを海苔で巻いてパクリ、刺激的でうまいね。
「真鱈白子と真鯛のジョリム」真鯛の辛味汁で煮込んだ料理だ。
そしてメインの「佐助豚のサンギョプサル」。若狭さん自らハサミでカット。
サンギョプサルに摺りゴマをまぶし、サンチュにキュウリ、白髪ねぎを添えて巻いて食らう。これ旨いけど、もうお腹いっぱい。すごい量のコース料理だ。
まだまだ。
〆は「冷麺」。
「ピビンメン」。
「牛すじカレー」。
「海鮮丼」の小丼を食らい。
デザートの「緑茶ぷりん」でフィニッシュとなった。
若狭さんとlineの交換をして後日再会を約束。
2軒目は池尻のバー「蓮月」へ。オーナーの佐瀬さんと久しぶりに再会。元気でなによりだった。
〈店舗データ〉
【住所】東京都目黒区東山2-3-6 電話03-6452-2460
【営業】17時~22時30分
【休日】日
【アクセス】東急田園都市線「池尻大橋駅」東口から徒歩10分 東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」から徒歩11分