水天宮「首都高6号線」の脇に瀟洒な佇まいのカレー専門店がある。店内はL時のカウンター8席に2人席のテーブルが5卓、木彫の店内は実に落ち着いた雰囲気だ。
メニューは「ビーフ、チキン」以外に「ベーコンエッグ」、「ヤサイトマト」、「アサリベーコン」とある。どこかで聞き覚えのあるメニューだ。これ「夢民」にもあったよね。
とりあえずメニューの筆頭を飾っているのがビーフ、野菜もほしいところなので「ビーフヤサイ」1050円にしてみた。
ご覧のものがそれ。ソースポットと別盛りライス。カレーには大ぶりな牛肉と玉ねぎ、キャベツ、しめじかな。ライスにかけて一口。
「この塩加減いいね」
小麦粉は使われていなく所謂スパイスと玉ねぎでこしらえたインド風、カレーにはあるていどの粘性がある。これ卓上の玉ねぎのみじん切りを乗せると相性よくて実に美味。
「夢民」に似てなくはないがちょい違う。深く考えるとこりゃ「ボルツ」かも。かつて激辛カレーブームを巻き起こした店で、渋谷、自由が丘、池袋と方々に支店があった。生き残っているのは神田錦町にある「ボルツ」1店舗だけ。今は業態を変え、現在は「にんにくや五右衛門」や「洋麺屋五右衛門」に姿を変えている。全くの憶測だけど、この「ボルツ」で働いていたか、何らかの関わりがあった人じゃないかな。それと「ボルツ」では辛味調整は「ビンダルーペースト」を使っていたけど、ここもそうなのかな?
「お店何年ほどやっるんですかね」
「40年ばかり」
と70前後のご主人。40年前といえば「ボルツ」が全盛期の頃。あくまでも想像なので、間違っていたらスマン。
いずれにしてもデフォルトが見える「ヤサイトマト」や「アサリベーコン」を次回いただくことにしよう。
〈店舗データ〉
【住所】東京都中央区日本橋蛎殻町1–22–1デュークスカーラ日本橋 電話03–3664–1871
【営業】11時〜16時30分
【休日】土・日・祝
【アクセス】地下鉄半蔵門線「水天宮前駅」6番出口から徒歩3分