ずいぶん昔に大山寄りの千川界隈に住んでいたことがあった。店名は覚えてないけど、色々な飲食店にお邪魔したが現存する店は限られている。
中華「博雅」はその一つだ。ある日、野暮用で椎名町からプラプラと千川までたどり着く。
「博雅」訪れるのは何十年ぶりだろうか、味の記憶すらないのだ。代替わりしているような気がするな。店内は7人テーブルが3卓、こんな感じだったかな。
後ろの席でご婦人がたが食べていたカレーライスが妙に美味しそうだったけど、この日の気分は麺類だった。「タンメンと焼売ください」
60前後のご主人とそのご家族で切り盛り。非常に接客が丁寧で気持ちがいい。
「はいお待ちどうさまです」
スッキリとした見た目の美しいタンメン。野菜たっぷりでシャキシャキ。中細の黄身がかった縮れ麺はほどよく滑らかで美味しい。
また焼売はシットリとして柔らかな舌触り、下味もほどよく入ってこれも美味だ。
後日再訪してカレーライスと餃子をオーダーした。
餃子は焼き目が香ばしく、野菜多めの餡は舌触りがシットリ。下味もしっかり入り、そのままでもタレに付けてもバッチリ。
これビールのつまみに最適な餃子だ。
そしてライトイエローに佇むカレーライスはメチャ旨い。
上品で穏やか。塩加減が薄めのような感じがするんだけど、食べ進むといい塩梅に落ち着く味わいだ。具は玉ネギと豚肉。サラリとした口当たりは、優しいという表現がピッタリな美味しさ。
ここは何を食べても美味しいな。貴重な町中華だな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都豊島区要町3-13-15 電話03-3957-4998
【営業】11時~15時 17時~21時
【休日】金
【アクセス】東京メトロ有楽町線・副都心線「千川駅」1・2番出口から徒歩2分