地下鉄千代田線「湯島駅」そばに1999年に開業した「らーめん天神下大喜」。春日通り拡張のため2017年4月17日をもって、やむを得ず18年間の営業にピリオド。そしてめでたく新たな地で、5月22日にオープンとなった。
この店、かつてボクが『週刊朝日』のグラビアで「魂のラーメン」の連載を始めて2000年の11月3日号、38回目に登場してもらった。リニューアルオープンから1ヶ月後に訪れた。
「ご無沙汰してます」
「あらどうも」
「駅から遠くなりくしたね」
「ですね」
久し振りに見る店主の武川さんはすっかり白髪頭「ちょい老けたな~」。確かボクより年下のはず。でも気力はみなぎり、肌はツヤツヤしている。「とりそば」、「うしおそば」が売りだけど、この日は「醤油ラーメン」780円で太麺+「焼餃子」350円にする。
伝統の醤油ラーメンの絵姿を踏襲しながら、さらにクリアーなビジュアルに昇華。淡麗系の走りって感じだ。
相変わらずキレのある潔い醤油スープ、
自家製の平打ちの手もみ縮れ太麺は、どこか舌に吸い付くような滑らかさで心地よい。余計な味つけが極力抑えられたメンマの歯ごたえ、
焼豚も適度な味付けと歯触り、クリアーなスープを最大限に生かすよう丁寧な仕事ぶりが伺える。
「美味しいね」
あっという間に完食。このスッキリとしたスープを飲み干したいところだけど、3分の2で留めた。食べ歩きで塩分過多は禁物。
「ごちそうさまでした。また来ますね」
「ありがとうございます」
また来るといっても半年、1年後か。相変わらずの盛況ぶりで安心した。
〈店舗データ〉
【住所】東京都台東区台東2–4–4 電話03–3834–0348
【営業】月~金 11時~15時 17時30分~22時 土 11時~15時30分17時30分~21時 祝11時~16時30分
【休日】日
【アクセス】地下鉄日比谷線「仲御徒町駅」1番で口~徒歩5分 JR「御徒町駅」南口から徒歩12分