京橋と銀座の境目を走る首都高速。その高架下の側道に「京橋屋カレー」がある。店内はカウンター、テーブル含めて12席ほど。壁面には、古の京橋界隈のフォトパネルと共に、額に収まったホールスパイスがデコレートされた洒落た内装だ。
メニューは「辛口地鶏カレー」、「スパイスベジカレー」、「キーマ」、「ときえカレー」(トマト、キャベツ、エビのカレー)など。
これ「ときえカレー」
なんでもおすすめだけど、辛口地鶏とキーマの「ツインカレー」もいい。
有機野菜、伊達地鶏、石垣の岩塩などから手間暇かけてこしらえたカレーライスは、秀逸の味わいだ。キーマはカルダモンの微かな香り心地よく、辛口地鶏はバジル、オレガノなどのハーブの芳香と、バランスのいいスパイスの風味。辛さも突出することなく、いずれも塩加減が絶妙で、かつ深い旨味に彩られ、一口頬張ったら、もうスプーンが止まらない。
「カレーは独学です。香辛料を一つ一つかじりながら、その使い方を吟味して完成させたんですよ」
と語る店主の飯島氏。日によっては裏メニューも登場し、その贅沢な食材が使われたカレーは、マニア垂涎の味わいだ。お試しあれ。