西武新宿線「中井駅」改札を左手、踏切を渡ってT字路を右折。暫くすると右手に賑わう「くりから」が現れる。ここの主人は中野の名店「川二郎」で働いていた人で、この地に5年ほど前に開店し、あれよあれよという間に繁盛の店になった。
まずは熱燗で乾杯。「生カブみそ」280円、「シーザーサラダ」420円で胃袋の準備。
お勧めは当然ウナギの串焼き各種。店名を冠する「くりから」250円は、しっとりと柔らか。
「短冊塩」330円は、これぞウナギという味わい。
「エリ」200円は、香ばしく焼きとんの軟骨風情で酒によく合う。
「肝」240円は、ウナギをニラで巻いたもので、頬張るとニラが全部外れてしまうけど、これは旨い。
「ねぎ」120円など。タレの塩梅がよく、ほどよい甘味に潔い醤油のキレがいい。
一つ一つ焼くので少々時間がかかるが、ガヤガヤと活気のある店の気配に酒が進むし、香ばしいウナギの焼ける匂いも、また酒の肴になる。
中野の「川二郎」もいいんだけど、座ると5本の各種ウナギ串が焼かれるシステムなので、好きなのもから順番に食べられないのがちょっと、という感じ。でも「くりから」は、お好みを注文して焼いてくれるのでありがたい。ご主人、従業員も人柄よく、店内はいつも和やかで華やいでいる。いい居酒屋ですよ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都新宿区中落合1–13–5 電話050–5992–5872(予約専用番号) 03–6908–1607
【営業】17時~23時 日・祝17時~22時
【休日】水
【アクセス】西武新宿線「中井駅」から徒歩3分