この店は開店して10年ほど経つかな、実に久しぶりの訪問。
4年前にこのブログでも書いたけど、「1/fのゆらぎ」なんて文学的香りのする店名。これは焚き火やロウソクの不定期な炎の揺れ、小川のせせらぐ音などの、周波数に反比例するゆらぎのことで、人間がもっとも落ち着く不規則な自然の波だ。こんなデリケートな店名ならば、よほどセンシティブなカレーがでてくるのだろうと想像していたら、まったく正反対。
店主は神保町のカレーの名店「まんてん」で働いていた方で、当然ここのカレーも「まんてん」とほぼ同様、楕円の深皿にライスを覆いつくすひき肉入りのカレーで、実に庶民的な味わいの店だ。
今回は食べたことのなかった「白カレー」に挑戦。ウインナーをトッピングして750円だ。
白と言うよりは淡い黄色に佇む色合い。定番のライスカレー同様、ドロリとしたカレーにたっぷりの挽肉は変わらない。
微かなココナッツ風味はまったく嫌味がなく実に食べやすい。これならココナッツ嫌いでもいけるだろう。軽やかながら深い旨味、毎日食べても飽き来ない味わいで、福神漬けがよくマッチする。
辛味が足りない人は、卓上のチリペッパーで辛味を調整するといいだろう。
〈店舗データ〉
【住所】東京都豊島区高田3-10-22
【営業】11時~15時 17時30分~20時 土11時~15時
【休日】日・祝
【アクセス】地下鉄東西線「高田馬場駅」4番出口から徒歩3分 JR山手線・西武新宿線「高田馬場駅」早稲田口から徒歩5分