高田馬場の居酒屋で、新小平のかき氷屋の話題から西国分寺の話に映った。居合わせた客とママの2人が西国分寺出身ということで、そこから美味しい中華「一葉松」が西国分寺から立川に移転して惜しくも閉店してしまった流れになった。そして西国分寺の白河ラーメンの「孫市」の話題になりその存在を初めて知った。
東京で白河ラーメンが食べられる店で思い浮かぶのが町田「一番いちばん」、「竹の助」、大井町「吉兆」かな。その中の1つが「孫市」だ。
西国分寺駅から線路沿いを国立方面や、陸橋を渡って内藤橋街道をしばらく進むと「孫市」が現れる。食品マーケットなどと併設された風情のある店構え。すでに10数人並んでいた。
「お待ちのお客様中へどうぞ」
客が帰り次第店内へ促されるシステムだ。20分ほどで店内へ。
券売機で「チャーシューワンタンメン」を購入して席に着く。カウンター3席に4人テーブルが3卓に6人テーブルが1卓とゆったりとスペースを設けていて気持ちがいい。
「お待ちどうさまです」
モモと肩ロースのチャーシューが各3枚。まずはスープを一口。
「アッサリして美味しいね」
北関東から福島にかけて似た傾向のラーメンが多いけど、会津若松、喜多方はやや旨味が強めに対して白河はどこも上品に仕上げている。潔い醤油味はやや旨味が足りないと感じる人も多いと思うが、これはおそらくうま味調味料を添加していないからだろう。
肩ロースのチャーシューの脂身がいい具合に清らかなスープを汚す感じがいい。
平打ちの中太縮れ麺は、やや歯触りがしっかりしてモチっとほどよく滑らかだ。
ワンタンの餡は小ぶりながら旨味がしっかりしていて美味しいね。
昨今の濃い口ラーメンに戸惑ってる人にはありがたいラーメンじゃないかな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都国分寺市日吉町3-31-2 電話042-502-7051
【営業】11時30分~15時 18時~21時
【休日】水
【アクセス】JR各線「西国分寺駅」から徒歩15分