歌舞伎町にある「でんぱち」という居酒屋の先代の主人から聞いた話だけど、この「だるま」昔は新宿で店をやっていたなんて言っていた記憶がある。間違ってたらゴメン。
この店も古く、30年近くになるんじゃないかな。仕事で青山あたりに来て、小洒落た店に入りたくない時に、訪れるラーメン屋だ。
中華定食もあるんだけど、ここはやっぱラーメンだね。基本、素湯麺(スータンメン)、つまりラーメンスープには麺だけで、具材は別皿で提供されるシステム。
この日は編プロの社長と「だるま」の2階にある喫茶店で打ち合わせを終えての帰り。
「小野さんどこかで昼飯食いません?」
「いいね。じゃ、下の『だるま』行こうよ」
ということで訪れた。
社長は店一番人気の「角煮そば」950円。
ボクは「焼豚そば」1000円に「小ワンタン」200円をトッピング。
「角煮そば」は豚バラの角煮が3つ、ほどほどに柔らかく、いたずらに甘く味付けされていないのがいいね。
「焼豚そば」はやや厚切りのロースの焼豚が4枚、これ香ばしくていい歯ごたえ、美味しいね。ワンタンはわずかな具とシンプルな姿、町中の中華屋の味そのもの。
魚介、トンコツ、鶏ガラなど使われているんだろうけど、どれも突出しないスッキリとした醤油スープ。
平打中太の縮れ麺との相性がいい。丼に具材を入れて食べ進めると、味がやや変化して旨味が増す。2度楽しめる。
安定の醤油味のラーメン、「だるま」はやっぱり落ち着くね。
〈店舗データ〉
【住所】東京都港区南青山5–9–5 電話03–3499–6295
【営業】11時~22時
【休日】日・第1、第3月
【アクセス】地下鉄銀座線・千代田線「表参道駅」B1出口から徒歩1分