昨年の暮れ、荻窪の居酒屋「とみ笑」でご一緒した「なないろ」の店主、家住さん。昼は通常のラーメンを提供しているが、夜の部はラボとして、実験的なラーメンを創作しているようだ。
青梅街道から横町に入った住宅街に店があった。中を覗くと店内は満席。
「あっ、来てくれたんですね。いま満席なのでしばらく待ってください」
券売機の下にある椅子に腰かけていると表にも客が2人ほど並ぶ。人気店のようだ。
券売機で店の名前を冠する「なないろラーメン」980円を購入。10分ほどで席に着いた。
タップリの千切りネギ、メンマ、味玉、焼豚。やや褐色のスープだ。
その褐色のスープは仄かな酸味と甘味があり独特な味わいだ。一瞬塩気が薄いかなと感じるがしばらくするとキリっとエッジが立ってくる。
やや硬質な中太ストレート麺、ちょいモチっとして旨いね。この麺北海道のゆめちからときたほなみをブレントし、そこに胚芽を加えているようだ。日本産の小麦なんて金がかかっているね。
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
「ありがとうございます」
〈店舗データ〉
【住所】東京都杉並区天沼3-1-5 電話03-3393-3677
【営業】11時30分〜14時 17時〜21時 土日11時30分〜16時
【休日】不定休
【アクセス】JR総武・中央線・地下鉄丸ノ内線「荻窪駅」北口から徒歩4分