とんかつ専門店で、カツ丼を置いている店が意外に少ない気がする。だいたい蕎麦屋か定食屋食べる人が多いんじゃないかな。
この日は神田で打ち合わせを終え、なんだか肉の気分。
「久しぶりに勝漫行ってみるかな…」
ロースカツか三品盛りにしようかと一瞬考えたけど、ダシ醤油がちょい恋しくなり名物「大カツ丼」1700円をオーダーした。
ここの客層は、やや高齢のサラリーマンとおばさまが多いかな。10分ほどで登場。
分厚いロースカツを斜め切りにして、で~んとデコレートした絵姿。中身が小さく見えるけど、これは目の錯覚、丼がデカイのだ。
まずは脂の乗った端っこを一口。サクッとジュワッと脂が口の中を潔く汚し、ほどよい甘辛のダシが柔らかに包み込む。力強いけどどこか上品な味わいだ。合間に赤ダシでリセットし、次に赤身の歯ごたえを楽しみながら、バクバクと喰らい続ける。
「相変わらずパワフルなカツ丼だな…」
一般的にここまで分厚いカツ丼は敬遠されがちだけど、これは成立している。ただ「軽くカツ丼でも食べたいな…」と思っている人はやめたほうがいい。「今日は思いっきりカツ丼食うぞ」という意気込みがなければこのカツ丼に負けてしまうだろう。
〈店舗データ〉
【住所】東京都千代田区神田須田町1–6–1 電話03–3256–5504
【営業】11時~14時 17時30分~21時
【休日】土・日・祝
【アクセス】地下鉄丸ノ内線「淡路町駅」A1出口から徒歩2分 都営地下鉄新宿線「小川町駅」A1出口から徒歩2分 東京メトロ銀座線「神田駅」5番出口から徒歩4分 JR各線「神田駅」北口から徒歩6分