神保町「兵六」風情のある界隈きっての老舗居酒屋。


神保町は17歳の頃からお世話になっている界隈で、30歳で2社目の会社が駿河台だった。その頃から方々の店を飲み歩いたうちの1軒が「兵六」。

思い出したように年に数回訪れる。縄暖簾をくぐると店内はコの字のカウンターに、テーブル2卓。時間帯にもよるが表に行列が出来ることもある。酒はビール、日本酒、焼酎のみ。

先代の記憶は微かにあるが、現在は接客の素晴らしい話し上手なお兄さんが出迎えてくれる。この日はある飲食店で打ち合わせがあり、デザイン会社の社長を連れてきた。

「小野ちゃん渋いねこの店」

客層はサラリーマン、フリーランス、ご隠居が静かに飲んでいる。また酒場放浪を趣味とする旅人やカップルなど。竹を組んだ椅子はちょい座りにくいが、老舗の燻銀の雰囲気に心が和む。

神保町といったら古本屋街。その気風は質実、質素にして剛健。キンピカな紛い物を寄せ付けない一種独特な風情がり、この店にはそんな気配があるけど、まったく鼻につかないのがいい。

ちょい腹を満たす「兵六揚げ」や「餃子」などがあるが、基本のメニューは煮びたしや煮物などと老舗酒場の潔い肴。

これをチビチビつまみながら、日本酒や焼酎をゆっくりといただく。たまにはこんな時間を過ごすのもいいね。

〈店舗データ〉

【住所】東京都千代田区神田神保町120

【営業】17時~22時30分

【休日】土・日・祝

【アクセス】地下鉄各線「神保町駅」A7出口から徒歩3分 JR「御茶ノ水駅」御茶ノ水橋口から徒歩5分


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