30年ほど前「紅花別館」のココットカレーを始めて食べた時、その美味しさに驚いた。それから月一で通ったかな。
ここを訪れるのは実に10年ぶり。表のメニューを見るとココットカレーはチキンとシーフードしかなかったはずなのに、いつのまにかエビ、グリーン、ビーフとバリエーションが増えていた。
「本日はカレーだけですか、よろしいですか」
「はい。鉄板焼きはなくなったんですか?」
「コロナの影響で限られた調理人しかいなくて」
色々と大変なようだ。鉄板席に座ると、次から次へと客がなだれ込んでくる。相変わらずの人気店だ。
「はいココットカレーです。ライスのお代わりできますので」
鉄板の上に大きな壺。
その中にたっぷりのカレーと具が潜んでいる。
壺からカレーをすくうってライスと一緒に一口。
「あ~旨いな」
サラサラなカレーは軽やかながら深い旨味。
一瞬湯島のデリーのカレーにも似ているが、香りが明らかに違う。これは恐らくスリランカーのカレー粉、ローストトゥナパハが使われている香りだ。けっこうな辛口でデリーのインドカレーとカシミールカレーの中間って感じ。たっぷりの鶏肉にマッシュルーム、ジャガイモ、玉ネギ、ピーマンなど。
軽くライスをお代わりしてしまった。ダメだな炭水化物取り過ぎだ。でも美味しいから仕方がない。
ここのカレーに似た味わいの店は池袋の「バロッサ」と志木の「グリルキッチン一仁」かな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都中央区日本橋1-2-15 電話03-3271-0600
【営業】11時~14時 17時~22時
【休日】土・日・祝
【アクセス】地下鉄各線「日本橋駅」B9b出口から徒歩1分