新宿「湖南菜館」柔らかい辛味の麻婆豆腐と牛肉のピリ辛煮。


伊勢丹で買い物を終えて歌舞伎町へ。中華料理が食べたくて辺りをプラプラ。

「そういえば李小牧さんが経営する湖南料理屋があったよな」

「あったね。そこ行ってみようか」

「歌舞伎町一番街」のど真ん中のビル4階にあった。李小牧さんは中国湖南出身で、「歌舞伎町の案内人」として脚光を浴び、ジャーナリストとしても知られている。日本に帰化して新宿区議選に出馬するが落選している。

店内には日本と中国客が混沌としていた。ランチメニューは7種類。

「麻婆豆腐と牛肉のピリ辛煮下さい」

湖南料理は四川や貴州料理同様、唐辛子をふんだんに使うことで知られている。

それぞれの定食にはワカメスープ、インゲンのような唐辛し和えに殻付き茹で玉子。その玉子をパクっと噛んだらメチャ塩辛い。

「これ塩玉子だよ。メチャメチャ塩っぱいから、ほんの少しにしたほうがいいよ」

口の中か塩まみれ、参った。

まずは麻婆豆腐を一口。

「旨いね」

ほどよい辛さで旨味が深い。四川の痺れる激辛好みには物足りないかもしれないが、一般的には辛味がちょうどいい。

ピリ辛煮は基本唐辛子をかなり使っているので、麻婆豆腐に似た味付けだが、これも旨い。

牛肉は下処理してありかなり柔らかい。ただ中国料理全般に言えるのだが、硬い肉を重曹で柔らかくする店があり、肉の旨味がなくなっていることがある。ちょいこの肉もその傾向があるけど、味付けは確かだ。

もう一つ、ご飯が正直言って物悲しい。これも中国人の経営する店に見られる傾向で、ご飯をあまり重視しない店が多い。李さんは日本に長いこと住んでいて、日本人がお米にこだわっているのを知っているはずなんだけど。このご飯はもう少し色々な部分で工夫してくれたらありがたい。

〈店舗データ〉

【住所】東京都新宿区歌舞伎町1-23-13第一大滝ビル4階 電話03-3207-8288

【営業】12時~15時 17時~24時

【休日】無休

【アクセス】西武新宿線「西武新宿駅」正面口から徒歩2分 JR・私鉄・地下鉄各線「新宿駅」西口・東口から徒歩4分


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