ある日、新大久保で打ち合わせを終え、仕事仲間と気になる韓国料理屋を目指していた。その道すがらこの「ルン・ルアン」が目に飛び込んできた。
「この店ラープガイ置いてますよ」
彼はタイやラオスにしばらく住んでいたことがあり、東京でまだちゃんとしたラープガイに出合ったことがないという。
「韓国料理は今度にして、ここに入ってみるか」
店内は4人テーブルが3卓に2人テーブルが1卓。
「イラッシャイ」
タイのお姉さんが出迎えてくれる。
ボクは「トムヤムラーメン」500円と「ラープガイ」500円+ライス300円をオーダー。タイのお姉さんが店の外を行ったり来たりしてるので、表に出て眺めると、軒続きでこの店を入れて3軒が同じ店。その2軒は厨房専用のようだ。
トムヤムラーメンの麺はビーフン、
穏やかな辛さで、旨味軽やか。酸味、ココナッツミルクのバランスがお見事。
「これ美味しいよ」
チープな店だけど、立派な店構えの店より上々だ。
「このラープガイ、現地の味そのものですよ」
ボクも一口。
「ああ、余計な味付けがされてなくて美味しいな」
だいたいどのタイ料理屋も砂糖が添加されていて悲しくなる。これは確かに旨い。
「よかった、この味ですよ」
と突然表から、
「イラッシャイ」
と和服姿のおばさん。どうやらこの店のオーナーのようだが、タイ人なのになぜ和服なのが不思議、でもちゃんと着こなしている。聞けばこの3軒以外、近くでタイのお菓子と総菜を販売する店をもう1軒経営しているとか。やり手のおばさんだ。
※これタイのお菓子と総菜屋。チャリに乗った和服のオーナー。
この店、確かな美味しさで、ガパオ、カオマンガイ、パッタイが気になるのでまた食べこよう。
〈店舗テータ〉
【住所】東京都新宿区百人町1–13–9スガマタハウス1階 電話03–3366–9644
【営業】11時~14時 17時~23時 土・日・祝14時~23時
【休日】火
【アクセス】JR山手線「大久保駅」南口から徒歩約2分