「いまワインバーにいるんですけど来ませんか」
と友人からの誘い。どこかと調べたら押上、遠いな~。駅から地図をたよりに歩くと昔よく飲みに来ていた焼きトン屋「松竹」があった通りに目的の店があった。
店内を覗くと極めて賑わっている。入口手前に3人が待っていた。
「ここです。美味しいワインこれ飲んでください」
と、いきなりワイン。ところがこれメチャ美味しい。
「これ、ブルゴーニュのジャン・マルク・ミヨ1986年のヴィンテージなんですよ」
と友人の仕事仲間。ワインに相当精通しているようでウンチクを傾けてくれた。
改めてそのワインの味を確かめる。柔らかな飲み心地で華やかな香りにビックリ。
「いや~このワイン美味しいね。こんなワイン、オーパス・ワン1991年を飲んで以来だな」
まだ座ったばかりなので少し落ち着きたい。
お通しやオードブルをちょいつまむ。ところでこのワイン5万円ほどするようだ。もう残り僅か。
「もう一本行きましょう」
とそのワイン通が吟味して選んだのが、ブルゴーニュ「ジャン・グリヴォ2005年」。「ジャン・マルク・ミヨ」よりは年代が浅く、やや若い味わいながらこれも華やかな香り。素晴らしい。
「ところでビオワインってどうなの?」
「ビオに胡麻化されてはダメです。ビオを扱っている店のほとんどは、管理がしっかりしていないので、ワインが酸化してるんですよ」
とのこと。ビオワインとは自然のままに造られたもので、酸化防止剤などが入っていないワインのことだ。なるほど。
ツブ貝のエスカルゴ風、鴨のローストなど、どれも美味しかった。
「このヴィンテージは一期一会ですから。希少なので恐らくもう飲むことできないんじゃないかな。今日はホントに素晴らしいワインで出合えて感激です」
とワイン通。といいながら
「やっぱ最後はビールで〆たいですね」
ということで2次会は浅草に流れ、立ち飲み酒場「ほてい」に寄った。
〈店舗データ〉
【住所】東京都台東区押上1-33-3 電話03-6657-2127
【営業】18時~23時 土・日・祝17時〜23時
【休日】不定休
【アクセス】都営地下鉄浅草線・京成押上線・東武伊勢崎線・東京メトロ半蔵門線「押上駅」A1出口から徒歩4分