御茶ノ水「なか野」限りなく脂身のそぎ落とされたロースカツ旨し。


御茶ノ水駅の聖橋を渡った本郷通りと蔵前橋通りの間にある横丁に「なか野」がある。昔この界隈に取引先があり、たまに訪れていた店。

ある日ふと思い出し久しぶりに訪ねたら休みだった。不思議に思って電話を入れると、

「うちの主人が足を骨折しちゃって休んでいるんですよ。回復したら来てください」

それから数か月後に再訪した。

店内はカウンター7席、2人テーブル2卓に4人テーブル1卓のスペース。厨房にはオジちゃんとオバちゃん、フロアーは娘さんかな。

メニューはトンカツを中心に7種類だけ。カツカレーも考えたけど、昨日カレーを食べているので、シンプルに「トンカツ定食」をオーダーした。

厨房のオジちゃん元気そうでなにより。しばらくすると近隣のサラリーマンで埋め尽くされる。

「お客様お新香です」

と相変わらずオバちゃんの丁寧な接客。

「はいお待ちどうさま」

とフロアーの娘さん。味噌汁がまだなのでしばらく待っていると。

「お味噌汁お願いします」

と娘さん。

「いま手が離せないから待ってよ」

オバちゃん、ちょっと苛立っているようだけど、娘さんは早く味噌汁を客に届けたくて仕方ないようだ。

ボリュームのご飯に豚汁、大盛のお新香。そしてぶ厚い大ぶりなカツ。食欲がそそられるね。

カリっとした薄衣、カツは適度な歯ごたえで、限りなくそぎ落とされた脂身、赤身の旨味がダイレクトに伝わる。

軽くあしらわれたデミソースも美味しい。醤油とソースで交互に味わう。ご飯がバクバク進んでしまう。

お新香も美味しく、アツアツの豚汁も文句なし。今度来るときはカツカレーか生姜焼き、迷うな。

〈店舗データ〉

【住所】東京都文京区湯島1-10-8 電話03-3815-1960

【営業】11時30分~15時

【休日】土・日・祝

【アクセス】JR総武線・中央線「御茶ノ水駅」聖橋口から徒歩6分


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