「最近、八丁堀の『ラティーノ』行った?」
「いや~10年ぐらい行ってないな」
「日本橋の室町にあった『印度風カリーライス』のカレーを再現してるんだよ、美味しかったよ」
とこのエリアに住む友人からの情報だった。
茅場町で下車して洋食の「津々井」、ちゃんこ「琴ケ梅」、牛鍋屋「牛幸」を確認しながら「ラティーノ」へ。
「前よりなんだか派手になったな…」
表の看板に「三越前のインドカレー」辛口1100円、極辛1200円とある。これが「印度風カリーライス」を再現したメニューだ。
店内は左手にカウンター5席。奥に4人テーブルが4卓。お店の人の懐かしい顔ぶれ。多分ボクのこと覚えてないだろうな。
「三越前のインドカレー下さい」
「極辛にしますか?」
「いえいえ辛口でお願いします」
最初にサラダと粉チーズ。このこの粉チーズは「印度風カリ―ライス」の卓上に常備されていたものだ。徹底しているね。
そして「三越前のインドカレー」の登場。大き目なジャガイモ、ニンジン、厚みのある豚肉、そして大根のツボ漬け。まさに「インド風カリ―ライス」に限りなく近いデコレーション。そして一口。
「旨い!」
いろいろな店で「印度風カリ―ライス」を再現しているが、これがナンバーワンかもしれない。
「小野さんですよね」
とご主人の村上さん。
「覚えててくれたんですか」
「お久しぶりです」
「いや~こちらこそ」
「どうですか、いろいろ試行錯誤したんですよ」
「これはメチャメチャ旨いし、いろいろな店でも再現してますけど、これピカイチですね」
「いや~よかった」
サラサラなソースは旨味が深く、粗挽きのチリの辛味も素晴らしい。汗がにじんできた。
あっという間に完食。
「印度風カリ―ライスのご主人の息子さんが、たまたまうちに寄ってくれましてね。お宅のカレーを真似していいかって、聞いたら、どうぞ。ということで」
「了解得たんですね。でもみんな勝手に作ってますけどね」
「ですよね。一緒に写真撮りましょう」
と2人でパチリ。
「ほんと美味しかったです。今度夜きますね」
「ぜひぜひ」
久しぶりの「ラティーノ」を後にした。
〈店舗データ〉
【住所】東京都中央区新川2-7-7クレール八重洲通103 電話 03-3206-2726
【営業】11時~14時30分 17時~20時
【休日】土・日・祝
【アクセス】地下鉄日比谷線「八丁堀駅」B4出口から徒歩5分 地下鉄東西線・日比谷線
「茅場町駅」1番出口から徒歩10分