前回、ご主人の腕の腱が断裂して半年ほどのインターバルを経て復活した話を紹介した。
でもまだ病み上がりで、炒飯などの激しく腕を使うメニューはまだまだだった。
この近所を徘徊している知り合いが、
「やっと炒飯が作れるようになった」
との話を聞いて、この界隈にくる機会を探っていた。近所のビバホームに用事があったので、その帰りにお伺いしたら、しっかり鍋を振っていて一安心。
「どうですか」
「いや~まあなんとかやってますけど、まだまだですね」
「それじゃ、今日はエビカレー炒飯お願いします」
シャカシャカシャカと小気味のいい鍋の音「おお、昔の感じが出てるな…」炒め終わるとちょいスープを注いで仕上げる。
ブラウンイエローに佇むいかにも食欲をそそる絵姿の炒飯。
一口いただくとシットリとしながらもパラパラの舌触り、やや大きなめなプリプリのエビの食感も心地よく、相変わらず鮮明な味付けに納得させられた。
「やっぱここの炒飯は旨いな~」
ちょいボリューミーだけど、あっという間に間食。この日の日替わり定食は「しめじと若鳥の四川風炒め」、ご主人がこしらえる炒め物も優れもの、これも食いたかったけど、なんせ1人なので。
「美味しかったです」
「いつもありがとうございます」
あ~満腹だ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都板橋区前野町2–27–8 電話03–5392–6139
【営業】11時〜14時30分 17時~20時30分
【休日】火・第3水
【アクセス】東武東上線「常盤台駅」北口から徒歩15分