中野の某居酒屋の常連からカレー屋の情報をもらった。どうやら東小金井の「インド冨士」の2号店らしい。さっそく高円寺におもむく。
高円寺駅北口から阿佐ヶ谷方向へ高架下の居酒屋街を進むと、左手に昔の小料理屋の看板のテントがそのままの「インド富士子」を発見。店内は100%居抜きで、カウンター9席のみ、BGMはなぜかFMの邦楽が流れている。店主は髭を蓄えた30半ばの青年、この人東小金井にいたよな? カウンターの奥の棚に、初代ミス日本、往年の美人女優、山本富士子のブロマイドがさりげなくデコレートされている。
ランチは「ポークビンダルー」、「フィッシュ」、「ダル」の3種類。1品は900円、2種盛りで1000円。
「ポークビンダルーとフィッシュお願いします」
で登場したのがご覧のもの。手前のポークビンダルーはタマリンドの酸味が柔らかく、スパイスのバランスよく美味。もう少しクローブやグリーンチリなどを効かせてもらったらいいかなって感じ。フィッシュは恐らくサバかな? ココナッツミルクが柔らかに効いた優しい味わいでこれも美味。ちょっとコストかかるけどタラ、カツオ、カジキもいいよね。南インドの魚カレーはココナッツミルクが定番なんだけど、みんな同じ味に感じてしまう。
どうしてもアッサムの「サワーフィッシュカレー」やバングラディシュの「ベンガルフィッシュカレー」、シンガポールの「フィッシュヘッドカレー」に心奪われる。
バスマティライスはかなり固めに炊き上げられていていいね。でも小金井の方がもっとシャープな味付けだったような気がするんだけど。そうは言っても、やっぱり日本人が作る南インドカレーって口にしっくりくるんだよな。