会社員の頃「日中友好会館」のそばに取引先があった。この会館がどのようになっているかまつたく確認することがなかった。
ある日、飯田橋で友人と打ち合わせを終え、プラプラとこの辺りまで流れてきた。
「日中友好会館の中って入ったことある?」
「いや一度もないな」
と会館内へ入ると重厚で瀟洒な中国料理屋「中国茶芸苑馥」を発見。
「試しにここでメシ食うか」
ということで突入した。店内はパテーションで区切られ、個室などがあるようだ。
ランチメニューはどれも1200円。「口水鶏ネギ胡麻だれ」と「ビャンビャン麺」をオーダーした。
口水鶏にはネギの微塵繰りがたっぷり。食らいつくと鶏肉が実にシットリ。
おそらくこのネギには熱したゴマ油がかけられたものだろう。どこか香ばしく実に美味しい。また鶏肉もたっぷりだ。
ビャンビャン麺は初めて食す。肉、モヤシ、青梗菜などの具にゴマや唐辛子などのスパイスがあしらわれた混ぜそばの様な感じ。すべてを混ぜ合わせ食らいつく。
手作りの麺はヒモカワうどんのようなホウトウを薄くしたようなもので、これが極めて滑らか。
これ好きだわ。
茶芸苑というだけあって、お茶をメニューが豊富で30種類ほど。せっかく来たので「黄山毛峰」をオーダーした。
緑茶のようだけど、最初は薄く、2、3回湯を注ぐと味わいに深みが増してきた。また来よう。中国料理だけどカツカレーが気になるな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都文京区後楽1-5-3 日中友好会館本館内 電話03-3818-6607
【営業】10時30分~21時30分
【休日】年中無休
【アクセス】東京メトロ・都営大江戸線「飯田橋駅」C3出口から徒歩3分 JR総武線「飯田橋駅」東口から徒歩7分 JR総武線「水道橋駅」西口から徒歩10分