韓国ソウル「キョデコプチャン」ソウル教育大学向かいの人気のホルモン焼き屋


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コプチャンを知ったのは、前回のソウル「真味食堂」の「カンジャンケジャン」でも話しているけど、友人の仕事のサポートで韓国ソウルに訪れたのが始まり。

「小野さん、イチオシのコプチャン屋があるんで行きましょうよ」

「えっ、コプチャンってナニ?」

「牛の小腸で、日本だと焼きトン屋にあるシロですよ。日本のものは、裂いて余分な脂身落としているけど、韓国のは丸のまま野菜と一緒に焼くスタイルで、これが美味いんですよ。他に大腸(テッチャン)、直腸(マッチャン)の盛り合わせもあるんですけど、やっぱコプチャンがいいですね」

ということで、仕事を終えて地下鉄に乗り「キョデ(教大)駅」に舞い降りた。

「青い看板が目印ですから」

2人ともハングル文字が読めないので青い看板を探す。

「あった、ここですよ」

ド派手な青い看板。だだっ広い店内は客がわんさかいる。

「この店すげーな、みんな食べてるのがコプチャンなの?」

「そうなんですよ」

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気のいいおばちゃんに誘導されて、ど真ん中の席に通される。店内はコプチャンの香りだろうか、なんだかこの匂いに、厚木の「笑酔苑」や板橋の「山源」を思い出す。

「似たような店がこの辺にあるんですけど、ここが一番ですね。市場で買い付けて、自分のところで処理しているから新鮮らしいんですよ」

「日本の焼きトン屋もそうだけど、やっぱ屠場で直接仕入れてこないとダメなんだよね」

「とりあえず、ソジュ、メッチュ、ハナジュセヨ」(焼酎とビール1本ずつ下さい)

2人で乾杯。

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そして運ばれてきたのがご覧のもの。鉄の丸鍋には細長いコプチャンにハツ、玉ねぎ(おそらく新玉ねぎに近いもの)、エリンギ、長ネギ、じゃがいも。

フロアーのお兄さんが、テーブルに来てコプチャンをカットして丁寧に焼いてくれる。でコプチャンをそのままいただくと実に香ばしく、脂身の甘味がジュワっと口の中に滴る。

「うまいな、これ!」

「でしょう。この塩のゴマ油と、ニンニク醤油につけても旨いですよ」

韓国の飲食屋はどこもそうだけど、無料の付け合せが大量で、この店ではキャベツ、生レバー、センマイもサービスで、それもおかわりができる、いいね。

コプチャン2人前で3000円てとこかな。いや~、これは美味しいね

この店で味をしめて、方々のコプチャン屋を巡った。前回の「真味食堂」で「東大門歴史文化公園駅」にあるホテルが定宿と書いたけど、この近所、職工の集まる印刷屋街の一角に、サラリーマンが集うコプチャン屋を発見。日本と一緒で安月給、安小遣いのサラリーマンがわんさかいる居酒屋はハズレがないと、飛び込んで食べたら、正直「キョデコプチャン」より美味しいのには驚いた。日本人が一切来たことがないらしく、奇異な目線を注がれたけど、だんだん打ち解けていって、

「よくこの店に入ってきたな、ホメテやる」(たぶんこんな意味合いのことを言ってたんだと思う)酒をおごられた。この店、行けば道はわかってるんだけど、店の名前がまったく出てこない。ガイドブックにも載っていない名店ですよ。


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