この店を知って20数年になるかな。すべてのメニューはなにをいただいても納得の美味しさ。特に孟宗竹で手打ちされた自家製麺で仕上げたラーメンは、そのクオリティの高さに驚かされるだろう。
久々に訪問。店内は入口向かいにカウンター5席、右手に4人席のテーブルが3卓、その奥が製麺所になっている。
この日は「らーめん」800円、「肉ニラ豆腐」800円、「焼きぎょうざ」600円をオーダーした。
肉ニラ豆腐は嫌味な甘さの全くない熱々の餡は旨味充実。たっぷりのプルンプルンの豆腐、バラ肉、ニラを一緒にレンゲで頬張ればご飯がメチャ進む。実に美味しい。
ラーメンは、澄んだ醤油スープに佇む肩ロースの焼豚2枚にメンマ、ややウェーブの手打ち太麺。いかにも旨そうな絵姿だ。スープを一口、
「旨い!」
醤油のエッジを立たせながら、奥深い旨味とコクに彩られた鶏ガラ主体の清湯だ。
モチモチでサラリとしたコシのある太麺の食感、見事なバランスにため息が出る。
焼豚もほどよく柔らかで、綺麗に下味が入り、メンマは余計な味付けがされていなく邪魔しない。
「相変わらず旨いな~」
としみじみしてしまう。
焦げ目美しく、カリカリの餃子は肉と野菜の餡のバランスよく、ほどよく下味が入り、酢コショー、酢醤油でいただくとこれもまた旨い。北関東や東北では孟宗竹でこしらえた麺をよく見かけるが、東京では数えるほど。「十八番」は東京の昔ながらの醤油ラーメンの体をなしながら手打ち麺と見事に融合、さらに昇華させている。
〈店舗データ〉
【住所】東京都中野区大和町2–2–2 電話03–3331–8179
【営業】11時~15時 17時~20時30分
【休日】火・水
【アクセス】西武新宿線「野方駅」南口から徒歩8分