池袋西口、立教大学そばにバーボンウィイキー専門の「ライムストーンウォーター」というバーがあった。30代の頃から通った店で、ここのママ玲子さんには随分とお世話になった。10数年前、逗子に引っ越しをして現地でバー「ファンキーママ」をオープンしたのは知っていたけど、いささか遠い。
かつて角川の『ラーメンWalker』の取材で、逗子に行き店を確認しただけで時間がなくそのまま帰ってきた。あれから数年後、初めて「ファンキーママ」を訪れた。
「小野ちゃん元気!」
「玲子さんこそ元気」
「バリバリよ」
もうすでに70歳かな。髪の毛を真っ青に染めていたのにはビックリした。まずはキリンのハートランドで乾杯。
「腹減ってるんですよ」
「じゃ適当に作るから」
先客に地元の綺麗どころのお姉さまたちが3人。女子会のようである。
自家製コンビーフ。これ旨いね。すべて玲子さんの手作りだ。
リコッタとパルミジャーノのブドウ和え。
シャンパンを一杯。店内は昔同様に凝っていて実に落ち着く風情だ。
「逗子でよく飲むんですか」
「地元は町が狭くて、面が割れてるから鎌倉いって飲んでるのよ」
カリフォルニアワイン「カーニヴォ」。これボディがしっかりしていて旨い。
そしてチキンのオイル煮をつまむ。
逗子は紳士淑女とヤンキーが同居する町らしい。
「港町で漁師さんも多いしね」
とのことだ。
トマト何かのサラダ。
砂肝のコンフィ。砂肝特有の歯ごたえは消され、柔らかく実に美味。
レバーペースト。
途中新橋で居酒屋を営む店主と、その界隈に努めるサラーリーマンのお兄さんがベロベロで来店。常連のようだ。
バーボン「エライジャクレイグ」のソーダ割りと、ジン「サイレントプール」のソーダ割りなどでフィニッシュ。もう終電が近づいた。
池袋時代の昔話に花が咲き楽しかった。いつ来られるかわからないけど、また友人を連れて飲みに来よう。逗子駅まで玲子さんが送ってくれた。
〈店舗データ〉
【住所】神奈川県逗子市逗子7-1-53 電話046-872-7231
【営業】18時~23時
【休日】日・月
【アクセス】JR横須賀線「逗子駅」から徒歩3分